2021年4月10日(土) 7日目
ホテルの朝食について
1Fロビーでバイキング形式の朝食を頂きます。無料で提供されているサービスなので、内容についてはあまり期待していなかったのですが、卵やソーセージ、サラダなどの定番は押さえており、パンも多くの種類が揃えてありました。コーヒーも飲めたしヨーグルトも提供されていたので大満足です。
JRと西鉄で福岡県柳川市へ
今日は旅行日程上の折り返し地点に当たり、あえて予定を入れていませんでした。いつものパターンだと足腰が悲鳴を上げ始めるタイミングなので、軽めの観光をしてホテルや近くのカフェでゆっくりしていようと考えていたのですが、幸いにも全く問題ありません。天気も良いので、若干遠出になるのですが、余裕があれば行けたらいいなと考えていた柳川市に行きたいと思います。
福岡県南部に位置する柳川市は、掘割が縦横に流れることから水の都と呼ばれ、お堀めぐり(川下り)や旧藩主立花氏の別邸「御花」が有名なんですけど、以前から機会があれば行ってみたかったんですよね。
■08:05 ホテル出発
柳川市までは約60km、JRと西鉄を利用して移動します。まずはホテルから最寄りの市電・花畑町停留場から熊本駅まで移動します。土曜日の朝なので、通勤客の姿もなく静かな雰囲気です。
◆市電・花畑町停留場
熊本駅には思ったより早く着いてしまったので、予定より一つ前の8時31分発、JR鹿児島本線の銀水行きに乗れてしまいました。何にせよ、鳥栖(福岡県)方面の電車は本数が多いので、あまり時刻表を気にしなくてよいのは助かります。途中、特筆すべき景観は無かったんですが、以前北九州を旅行した時、この地域は全く触れずじまいだったので新鮮味があります。
◆JR小野下駅付近
■09:21 JR大牟田駅到着
JR大牟田駅到着後は、一旦外に出てすぐ隣にある西鉄大牟田駅に入り、西鉄天神大牟田線・甘木行きに乗り換えです。大牟田市は人口が約11万人とそこそこ大きな都市なので、もっと人手が多いの思ったんですけど、電車内はガラガラでした。福岡県はコロナの感染者が一定数発生しているので、皆さん外出を控えてるんでしょうか?
◆JR大牟田駅
◆西鉄大牟田駅
◆西鉄渡瀬駅付近
レンタサイクルで柳川お堀巡り
西鉄柳川駅
■10:03 西鉄柳川駅到着
柳川駅も閑散としていました。有名観光地の土曜日でこの有様だと、コロナ禍の影響が相当出ていることを実感します。駅から出て気づいたんですけど、柳川のお堀(掘割と呼びます)って駅から見える場所にないんですね。駅周辺はもっと観光地化していると思ったんですけど、普通の商業施設ばかりで川下りの目印のようなものも無く、一見何処に向かったらよいか分かりません。
◆西鉄柳川駅西口
柳川では川下りを体験するつもりはなく、かと言って掘割に沿ってひたすら歩くのも大変そうだったので、自転車で回ることにしました。柳川駅にはレンタサイクルのサービスがあり、1階の駅事務所で手続きをします。料金は一日で500円、時間貸しの場合は1時間150円(以後30分毎に50円)です。自転車に乗るのは数年ぶりとなります。
◆西鉄柳川駅事務所
◆レンタサイクル
観光マップを頼りに掘割がある方向に数百メートル向かうと、川下りの乗船場らしきものが見えてきました。乗船場は1か所ではなく、運営している会社毎にいくつかあるみたいですね。いずれも柳川駅から徒歩で5~10分の距離にあります。
◆水郷柳川観光
掘割が見えた来たんですが、川下りを体験しているお客さんの姿が全くありません。乗船場には多くの舟(どんこ舟と呼ぶらしいです)が停泊しており物寂しい雰囲気、船頭さんはチラホラ見かけるですが、皆さんやることがなくて手持ち無沙汰な感じです。
◆柳川観光開発
三柱神社
乗船場近くには「三柱(みはしら)神社」がありました。この神社は、立花宗茂、戸次(べっき)道雪、誾千代(ぎんちよ)姫の三神を祀ったことから、三柱神社と称します。このお三方、織田信長をはじめとした超有名どころと比べるとマイナーなんですけど、戦国時代が好きな人であれば皆知っているぐらいには有名です。
戸次道雪は、大友家の重臣で、とにかくめちゃくちゃ戦が強かったので周辺諸国に恐れられた人物です。誾千代は道雪の一人娘で立花宗茂の正室、女城主としての逸話が残る優れた才覚と気丈さを持った人物として知られています。初代柳川藩主の立花宗茂は大友家重臣の高橋紹運の長男で、誾千代と結婚して婿養子となり道雪から家督を継承、豊臣政権下での九州征伐などの活躍により「その剛勇、鎮西一」と評価された人物です。
◆三柱神社鳥居
神社の駐車スペースでは販売会のような催しが開催されており、子連れのファミリーの姿が多くありました。
柳川城堀水門
柳川の掘割の歴史は古く、弥生時代まで遡るそうです。干拓地で真水が入手しにくかった柳川では、雨水を貯めるための掘割をつくりました。16世紀になると柳川城の築城に伴って、防衛を目的に縦横に掘割が広がりました。現在の柳川市内に残る掘割の長さは総延長930kmにもわたります。
川下りのコースに沿って南にしばらく走ると「柳川城堀水門」があります。これは城内に入る唯一の水門で城の防御用に築造されました。万一の場合は水門を閉め、上流の堤防を切り崩して水を流すと周辺は水びたしとなり、島のような状況になったと言われています。
水門を眺めていると、タイミング良くどんこ舟がやってきて水門を潜るところが見れました。一人の船頭さんが複数のどんこ舟を操作してどこかの運んでいるようですが、舟一艘分の幅しかない水門にスムーズに潜らせる竹棒の腕捌きが見事でした。
◆柳川城堀水門
水辺の散歩道
掘割に沿って西に進むと「日本の道百選」に選定されている水辺の散歩道に出るのですが、遊歩道が整備されていて文学碑なども置かれています。この辺の景観は本当に見事で、わざわざ柳川まで来た甲斐がありました。
◆日本の道百選
◆長谷健文学碑
◆木村緑平句碑
先ほど登場した立花宗茂ですが、関ヶ原の戦いでは西軍に与したため改易となります。宗茂が柳川城を開城した翌年に同城に入城したのが田中吉政です。豊臣秀次の下にいた人物ですが、秀次が切腹したときも連座することなく生き延び、関ヶ原の戦いでは東軍として参加し、手柄を立てた功績により築後一国を与えられました。吉政は後継ぎのないまま亡くなったので田中家は断絶、その後、築後柳川に封ぜられたのが立花宗茂です。改易から旧領復帰という波乱万丈な人生が宗茂の人気を高めている理由でもあります。
◆田中吉政公銅像
日本を代表する詩人、北原白秋は20歳で上京するまでを柳川で過ごしています。白秋が通学路に使っていた道が「白秋道路」と呼ばれる遊歩道として整備されています。
◆白秋道路
◆海老名弾正表彰碑
◆十時邸
◆檀一雄文学碑
◆戸島氏邸・庭園
川下り終点
■11:40 川下り終点(下船場)到着
寄り道しながら約1時間半で川下りの終点となる下船場に到着です。近くには「柳川藩主立花邸 御花」や「北原白秋生家・記念館」などの観光スポット、柳川名物のうなぎが食べられるお店があり、柳川観光の中心は柳川駅周辺ではなくこちらにあることがようやく分かりました。西鉄柳川駅からは約3kmの位置にあるので、徒歩ではなく自転車で来て正解でした。
◆乗船場
柳川藩主立花邸 御花
江戸時代以来、柳川藩主立花家の邸宅だったのが「御花」です。当時、この辺りは「御花畠」といわれていたことから、柳川の人々は親しみを込めて「御花」と呼ぶようになりました。明治時代に14代立花寛治伯爵によって整えられた松濤園(しょうとえん)をはじめ、現在、敷地全体が「立花氏庭園」として国の名勝に指定されています。
松濤園と西洋館
◆入口
◆御役間
◆西洋館
◆柳川の雛祭り 雛壇とさげもん飾り
◆大広間
◆松濤園(しょうとえん)
◆西洋館内部
立花家史料館
御花の邸内にある立花家史料館は、立花家に伝来する美術工芸品を収蔵しています。
◆史料館入口
◆鉄皺革包月輪文最上胴具足
(てつしぼかわつつみがちりんもんもがみどうぐそく)
◆立花宗茂肖像画
◆戸次道雪肖像画
◆唐物茶壷(呂宋壺)
◆刀剣
◆火縄銃
柳川~熊本
西鉄柳川駅に戻る途中、柳川城跡を見ていきました。残念ながら、案内板があるぐらいで、見所のようなものはありませんでした。柳川城跡とは関係ないんですが、近くには高校があり、ちょうど高校球児の一団とすれ違ったのですが、皆さん立ち止まって帽子を取り、「こんにちは」と挨拶してきたのが記憶に残っています。
◆柳川城跡
■12:50 西鉄柳川駅到着
柳川駅と下船場を寄り道しながら往復したので、かれこれ10km近くは自転車を漕いだわけなんですが、さすがに足が疲れました。
柳川に来るときには気づかなかったのですが、西鉄天神大牟田線の特急電車は特急券がなくても乗れたようです。特急を利用すると大牟田⇔柳川間が約15分で移動できます(普通だと約30分)。
◆西鉄柳川駅
■13:34 西鉄大牟田駅到着
大牟田駅では熊本方面の電車の時刻まで余裕があったので、大牟田駅周辺を散策してみました。大牟田はあの三池炭鉱があった場所なんですよね。江戸時代に石炭採掘が始まり、明治時代になると政府による官営事業となり、西洋の技術を導入し近代化が進められました。大牟田市は、三池炭鉱の発展と共に激動の歴史を積み重ねてきたまちであり、市内には近代化産業遺産が残されています。「石炭産業科学館」という興味が引かれる場所もあるんですが、柳川観光で結構疲れてしまったので今回は見送りました。
◆JR大牟田駅
◆路面電車元西鉄204号
■14:49 JR上熊本駅到着
帰りは熊本駅ではなく、一つ手前の上熊本駅で下車しました。市電(B系統)の出発停留場があり、熊本中心部まで移動できます。
◆JR上熊本駅
◆市電・上熊本停留場
あか牛Dining yoka-yoka
お昼の時間からは大分過ぎてしまいましたが、ホテル近くのレストラン「あか牛Dining yoka-yoka」で昼食を頂きます。熊本のご当地グルメである「あか牛」を一度は口にしたいと思っていました。
店内のスペースには高そうなお肉が並んでいました。
人気No.1メニューの「あか牛丼(1,980円)」を頂きました。お肉はとても柔らかくとろけるような食感でした。甘めのタレで味付けされているんですが、生ワサビとの相性が抜群でした。
































































コメント