2021年4月12日(月) 9日目
朝食について
今朝は肌寒く(5℃ぐらい?)、山間地とはいえ4月の九州でこの寒さは完全に想定外でした。そもそも鹿児島に到着して以降、天候は良くても暑かったと感じた日は1日もなく、念のため持ってきた長袖のシャツが大活躍しています。
1階のカフェスペースで手作りの朝食を頂きました(700円)。パンはこのお店で売っている商品と同じものだと思うのですが(聞くのを忘れました)、焼き加減が抜群で美味しかったです。後で「かどぱん」さんというガイドブックに載っているお店だと分かります。月曜日は定休日なので、帰り道にでも買っていこうという試みは崩れ去りました。また、自家焙煎のコーヒーはクセがなくて私好みの味でした。
竹田市内を散策しながら岡城跡へ
これまで天候には恵まれていたんですが、とうとう雨が降ってしまいました。昨日に続き今日も晴れてくれればこの旅行はもう何も文句がなかったんですけど、こればかりは仕方ありませんね。
荷物を預かってもらって、竹田市内観光をしながら岡城跡に向かいます。ゲストハウスのある古町通りをしばらく歩き、右手の本町通りに入ります。私の地元も昔城下町だったので、同じような感じで古町や本町があるので既視感があります。
◆古町通り
◆本町通り
昨日も少し言及しましたが、竹田市は「荒城の月」で知られる音楽家、滝廉太郎ゆかりの地であり、廉太郎が12歳から14歳まで暮らした屋敷が記念館として運営されています。今回記念館には立ち寄らず、すぐ近くにある「廉太郎トンネル」だけ見るにとどめます。トンネルを通ると廉太郎の楽曲が流れるらしいのですが未体験です。
◆廉太郎トンネル
本町通りを進むと、三差路の一角に竹田市立歴資料館があり、その脇の石段を上がると「歴史の道」に出ます。
◆歴史の道
「旧竹田荘(ちくでんそう)」は、江戸時代の文人画家、田能村竹田の生家・旧宅です。
◆旧竹田荘
岡藩時代の面影を残すのが「武家屋敷通り」で、家老や上級武士の屋敷があった場所です。
◆武家屋敷通り
武家屋敷通りを進んだところから右手の道に入り、赤松稲荷神社を左に行くと、深い竹林の中に「切支丹洞窟礼拝堂」があります。岩盤を掘ってつくられた石窟の内部はドーム状の祭壇になっています。この地でひそかに布教活動をしていたブルドリアノ神父が使っていたといわれています。神父を匿っていたのが岡藩家老の古田織部です。戦国武将であり茶人でもあった織部ですが、近年は漫画の主人公としても登場しており関心が高まっている人物です。
◆赤松稲荷神社
◆切支丹洞窟礼拝堂
歴史の道に戻り、少し進んだところにある右手の坂道を上がると「広瀬神社」があります。日露戦争の旅順戦で戦死した軍人広瀬武夫は、幕末岡藩勤王の志士「広瀬武夫」の次男として竹田茶屋の辻で誕生、彼を顕彰するため1935年(昭和10年)に建立されました。
◆広瀬神社
◆広瀬中佐歌碑
神社は小高い丘にあるため、竹田市街を一望できます。
◆広瀬神社からの眺め
◆拝殿
◆戦没者名碑
◆阿南惟幾像
正面の鳥居と石段です。時間が前後しますが、これは岡城跡からの帰り道に広瀬神社の前を通った時に撮影したものです。
◆鳥居と石段
広瀬神社からは岡城跡方面への小道を下ります。そこから真っ直ぐ進んで右手の坂道を上ると岡城跡入口に到着です。豊後竹田駅からだと2km以上はあり、坂道も勾配があるため人によっては歩いて移動するのが大変かもしれません。一応路線バスはあるのですが、便数が少なすぎてあてになりません。観光シーズンは岡城跡行きのシャトルバスが運行しているようなんですが、このようなコロナ禍では望むべくもありません。
岡城跡
■10:00 岡城跡到着
岡城について
1185年(文治元年)に緒方三郎惟栄(おがたさぶろうこれよし)が、兄である源頼朝に追われた源義経を迎えるために築き、建武年間に志賀貞朝が拡張したと言われています。豊薩合戦(1586~87年)で島津軍が落城させることができなかったことから、難攻不落の名城として名を高めました。1954年(文禄3年)、中川秀成が播磨国三木から岡6万6千石に転封され、以降、中川氏の居城となりました。
駐車場~大手門跡
駐車場にある受付は、岡藩の行政・裁判所としての機能を持っていた総役所跡があった場所だそうです。入場料は300円と良心的です。
◆駐車場と受付(総役所跡)
受付から数分歩くと、ようやく「史跡・岡城址」と刻まれた石碑と、大手門に続く坂道が見えてきました。上の方に見える立派な石垣がこの城の壮大さを表してますね。ここを見ただけで、この城はこれまで見たものとは何か違うという確信が湧いてきました。
◆大手門に続く坂道
大手門の石垣の美しさに心が奪われます。
◆大手門
大手門を抜けると、下の様子が一望できます。大手門に続く坂道以外は言葉通りの断崖絶壁、難攻不落なのが理解できます。
本丸ルート
パンフレットでは岡城を楽しめる「本丸ルート」と「西の丸ルート」の2つのコースが紹介されています。まずは、「西中仕切跡」、「太鼓櫓跡」、「三の丸跡」、「二の丸跡」、「本丸跡」を回る「本丸ルート」を進みます。
◆城内マップ
◆桜馬場
◆中川但見屋敷跡
西中仕切跡は城内で最も狭い空間で、石垣により通路を折り曲げ、敵が直進できないようにしていたんだそうです。西中仕切跡手前から見える三の丸跡の石垣が見事で言葉がありません。
◆西中仕切跡
◆太鼓櫓跡・鐘櫓跡
◆三の丸跡
◆二の丸跡
滝廉太郎は、少年時代に遊び場にしていた岡城をモチーフに、名曲「荒城の月」を作曲したと言われています。天気が良ければ、この辺からは九重連山が見えるらしいのですが、この天候では駄目でした。
◆滝廉太郎像
◆月見櫓跡
◆本丸跡
◆岡城天満神社
◆東中仕切跡
◆下原門跡
西の丸ルート
桜馬場まで戻り、本来の「西の丸ルート」とは順番が異なりますが、「賄方跡」、「中川民部屋敷跡」、「西の丸跡」の順に進みます。
◆賄方跡
◆中川民部屋敷跡
◆近戸門跡
◆西の丸跡
角櫓跡からは周囲を一望できるのですが、この悪天候が残念でなりません。
◆角櫓跡
大分市へ、竹田丸福で昼食
岡城跡を出ると11時半を過ぎていました。正直、こんなに見応えのあるとは期待していなかったので、久々に特上の満足感が得られました。人づての話で、岡城を天空の城と呼ばれる兵庫県の「竹田城跡」と間違える人がいるらしいんですけど、仮に間違って来てしまっても後悔しないと思います。返す返すも悪天候だったのが残念で、ここは天気が良い日にもう一回チャレンジしてみたい気分です。
竹田市での観光はこれで終わりとなり、今日宿泊するホテルのある別府に向かいます。ただ、大分行きの電車の出発時刻(12時12分)まで40分しかなく間に合うか微妙な状況です。これを逃すと、その次の電車は13時53分と結構間があるんですよね。少し速足でゲストハウスまで戻り荷物を取って豊後竹田駅に向かいます。
なんとか出発5分前には駅に到着できました。気づくと足元はビチョビチョで不快感この上ありません。電車は定刻通り出発し約1時間10分で大分駅に到着です。写真が上手く撮れなかったんですけど、山間部から平地まで稲葉川と大野川に沿って下るこの路線は、変化に富んだ景観の連続でした。
■13:23 大分駅到着
大分駅到着後は、一旦改札を出て駅ビル「アミュプラザ大分」の1Fにある竹田丸福さんでお昼御飯です。竹田丸福さんは大分のご当地グルメの「からあげ」を提供するお店で、本店は竹田市にあります(ゲストハウスのすぐ近く)。実は昨晩、オーナーさんからこのお店をオススメされたんですけど、あまりお腹が空いていなかったのでパスしたんですよね。ただネットで調べると大分駅に支店があることが分かったのでここでリベンジです。
◆竹田丸福アミュプラザ大分店
メニューはからあげ、トンカツ、チキンカツと多岐にわたっており、どれも美味しそうで迷ったんですけど「骨なしからあげおろし定食」を頂きました。からあげは揚げたてのアツアツでサクサク感のある食感が抜群でした。骨なしなので食べやすいのもいいですね。これまで食べた唐揚げと比べても間違いなくトップクラスの美味しさです。どんぶり一杯にまるまる入ったボリュームが凄いんですけど、しつこさとかは全く感じないので完食できました。これで税込み825円はかなりお得感があります。
◆骨なしからあげおろし定食
別府駅西口前 ホテル フジヨシ
当初の予定では、時間があれば大分市の南東にある臼杵市(うすきし)に足を伸ばすことを考えていました。戦国時代のキリシタン大名である大友宗麟の居城「臼杵城」の城下町として栄えた町で、大友時代の南蛮文化やキリシタン文化を感じることができます。また、平安時代から鎌倉時代に遡ると、仏教文化が開花した地域でもあり国宝の臼杵石仏があります。ガイドブックでは臼杵市はあまり大きく扱われていないんですが、個人的には興味があったんですよね。ただ、天候が悪いのと、何よりも岡城跡があまりにも良くて、あれだけで今日はお腹一杯にになってしまったので今回はパスしていいやという気分になってしまいました。大分市内にもあまり興味の引かれる場所がなかったので大人しく別府に移動することにしました。
■15:15 別府駅到着
駅のプラットホームからホテルが見えました。何という立地の良さ!
今日から2泊お世話になるのは「別府駅西口前 ホテルフジヨシ」さんです。楽天トラベルで「シングル激安プラン 朝食付き」のプランで予約できたのですが、一泊4,000円と別府の宿では破格の安さです。
◆ホテルフジヨシ
建物は老朽化が進んでいるため全体的に古さが目立ちますが、個人的には許容範囲でした。部屋には冷蔵庫がちゃんと備え付けられており、トイレはウォシュレット完備なので文句なしです。地味なところでは、エレベーター脇の共有スペースに給湯器があるのが便利でした。
8階には男女別の展望温泉があり、各部屋のバスルームでも天然温泉が出てきます。さすが温泉の町別府のホテルですね。
別府に到着すると雨は止んでいたんですけど、今日はもうこれ以上観光する気力が無くなってしまったのでホテルでゆっくり過ごすことにしました。夕食についても外食する気分ではなかったので、別府駅すぐ近くのスーパー「マルミヤストア別府駅前」で調達しました。結構大きなスーパーなので品揃えが良く、生クジラの握り寿司などの珍しい商品も置いてありました。
◆マルミヤストア別府駅前
展望温泉についてですが、営業時間は17時から0時なので早朝の入浴はできません。8階の浴場入口では年配の女性がいて入浴者の人数制限をしていました。脱衣場や浴場は換気がしっかりされておりコロナ対策が厳重にされていました。天然温泉は少し熱めですが、硫黄臭さはあまりなくいいお湯でした。
































































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