2021年4月9日(金) 6日目
「肥薩おれんじ鉄道」で熊本へ
鹿児島から熊本への移動ルート
鹿児島での観光は終了となり、今日は朝から熊本へ移動です。鹿児島から熊本への移動ルートはいくつか選択肢があるんですが結構迷いました。当初は熊本県南部にある人吉市で寄り道する山側のルートを考えていました。周囲を山に囲まれた人吉盆地にある人吉市には、相良藩ゆかりの人吉城跡や青井阿蘇神社などのみどころが多数あり、また球磨川沿いに走る肥薩線は風光明媚な景色で有名です。ところが、2020年7月の豪雨により球磨川流域は甚大な被害を被りました。これにより肥薩線はいまだに復旧の見通しが立っていない状況です。現在のアクセス手段は、鹿児島市⇔熊本市を運行する高速バス「きりしま号」があり、途中「人吉IC」にて乗り降りすることが可能ですが、人吉ICは中心部(人吉駅)から離れており、別の路線バスに乗り換える必要があります。最後まで迷ったのですが、寄り道するには移動の手間と時間が掛かりすぎるのでこのルートは見送りました。
次に目を向けたのは海側のルートです。九州新幹線と在来線の鹿児島本線があるんですが、九州新幹線がやや内陸を走るのに対し、鹿児島本線は海岸沿いを走ります。鹿児島本線の川内(せんだい)駅から八代駅間の「肥薩おれんじ鉄道」は第三セクター方式により運営されており、観光列車「おれんじ食堂」が運行されたりしています。新幹線での移動は面白みがなく、おれんじ鉄道というユニークな名称に興味が引かれたこともあり、在来線を利用して海を見ながら熊本に移動することに決めました。
次に切符ですが、川内駅~八代駅は約100km、約2時間半と大変長い路線なんですが、通常の切符を買うと途中下車できないようです。元々途中下車の予定はないのですが、これだけ長い路線だと急遽途中下車したくなる場合も考えられたので、一日フリー乗車券を購入しました。名前の通り、当日限り川内駅~八代駅間を何度も乗り降りできます。通常の運賃が2,670円に対し、一日フリー乗車券は2,940円とそれほどの金額差がないため、仮に途中下車しなくても痛くありません。この乗車券は鹿児島中央駅の窓口で購入できました。購入した際は、窓口の係員さんはJRの駅で発券できるか分からず、奥の方の詳しい係員さんに聞きに行ったりしていたので、レアケースだったのかもしれません。
◆一日フリー乗車券
鹿児島中央駅~川内駅(JR九州)
8時29分発のJR九州鹿児島本線・川内行きに乗ります。通学の時間帯なので、学生さんが沢山乗っていました。内陸を走る路線なので、これといって印象に残る景色はありませんでした。
◆鹿児島中央駅
川内駅~八代駅(おれんじ鉄道)
■09:18 川内駅到着
川内駅では9時22分発の肥薩おれんじ鉄道に乗り換えです。乗り換え時間が4分と短いのですが、同じプラットホーム内での乗り換えだったのでスムーズでした。
◆川内駅
車両は1両のみ、乗客は私を含めて3人でした。地元にもローカル線が走っているのですが、それに輪をかけたなかなかのローカルっぷりですね。終点の八代駅までは約2時間半と長いため、トイレがあるか心配だったのですが、ちゃんと備え付けられていたので安心しました。
2時間半も乗りっぱなしでいられるか自信がなかったんですけど、車窓からの景色は変化に富んでおり、初めての路線ということもあって楽しく過ごせました。結局、途中下車することなく八代駅に着いてしまいました。
◆おれんじ鉄道
◆草道駅付近
◆薩摩高城駅付近
◆牛ノ浜駅付近
◆袋駅付近
◆肥後田浦駅付近
◆たのうら御立岬公園駅付近
◆上田浦駅付近
◆肥後二見駅付近
八代駅~熊本駅(JR九州)
■11:53 八代駅到着
八代駅では、12時9分発のJR九州鹿児島本線・鳥栖行きに乗り換えです。
◆JR八代駅
熊本駅~ホテル
■12:47 熊本駅到着
鹿児島中央駅から熊本駅まで約4時間半掛かりました。新幹線だと約40分ですから、さすがに在来線は時間が掛かりますね。2019年に熊本駅の新駅舎が完成したばかりということで、新駅舎とロータリーはモダンな造りになっています。
荷物を預けるために予約したホテルに向かいます。ホテルのある熊本市中心部は熊本駅から約3km離れており、徒歩で移動するのは難しいので市電を利用します。市電は混雑していて、荷物を持ちながらだと乗るのが大変でした。
◆JR熊本駅ロータリー
◆市電・熊本駅前停留場
花畑町停留場で下車し、銀座通りを約200m歩くとホテルに到着です。
◆銀座通り
◆エクストールイン
「熊本ラーメン こむらさき」でご当地ラーメンを頂く
お昼は熊本のご当地ラーメンを頂きます。事前に調べたところ「こむらさき」さんと「天外天」さんの2つが候補になったんですけど、後者は夕方からの営業だったので時間が合わず、前者の「こむらさき」さんにしました。ホテルからは徒歩で約10分の距離です。
「こむらさき」さんは1954年創業の熊本ラーメン元祖の老舗店、熊本ラーメンといえばまず名前が挙がるほどの有名店なんだそうです。お昼のピークは過ぎていたので店内は空いていました。コロナ対策は厳重にされており、入口では検温と消毒、座席も距離を置くようになっていました。
◆熊本ラーメン こむらさき
メニューを見ると、ラーメンは一番安いのが627円、焼き餃子が385円と良心的な価格設定です。ここではオススメされている特製シャーシュー麺(1,100円)と焼き餃子を注文しました。
熊本ラーメンといえば豚骨スープなんですが、実は豚骨スープに限らず味が強いのは得意ではないんですよね。なので食べる前は少し身構えたんですけど、このスープは全然こってり感がなくあっさりしていました。麺やシャーシューもこれぞラーメン!という王道の味でした。焼き餃子もオーソドックスなんですが絶品でした。色々工夫した感のある現代風ラーメンを求めている人には物足りないかもしれませんが、私はこういった昔ながらのシンプルな味が好きなので大満足です。
◆チャーシュー麺
◆焼き餃子
熊本城の撮影ポイントを巡る
熊本の観光スポットで真っ先に挙がるのが「熊本城」なんですが、数年前に一度観光したことがああります。あの後、2016年の熊本地震により甚大な被害を受けたのはまだ記憶に新しいのですが、復興作業が進み、最優先とされた天守閣の復旧が完了ばかりです。天守閣内部が公開されるのはまだ少し先のようですが、元々熊本城公園には行くつもりがなかったので影響はありません。外から見た場合は完成したも同然なので、実はとてもいいタイミングで熊本に来たのかもしれません。そんなわけで、ネット上でおすすめされている撮影ポイントを回ってみることにしました。
熊本城は戦国時代の武将、加藤清正が築城したことで知られています。江戸時代に入り、加藤氏改易後は幕末まで熊本藩細川氏の居城となりました。明治時代には西南戦争の戦場にもなっています。加藤清正は、豊臣秀吉の子飼いの家臣で、賤ケ岳の七本槍の一人として有名ですが、築城の名手としても知られています。また、治水工事や灌漑事業でも手腕を発揮したことから、現在でも熊本では「清正公さん」と呼ばれて慕われています。
一つ目の撮影ポイントは、市電の通町筋停留場です。路面電車を絡めた構図がいいですよね。
◆通町筋停留場
二つ目は熊本市役所の14階にある展望ロビーです。ここは熊本城全体が一望できるのでオススメです。
◆展望ロビーからの眺め
水前寺成趣園
熊本で行きたいと思っていたのが、熊本城に並ぶ観光スポット「水前寺成趣(じょうじゅ)園」です。町名である「水前寺」は熊本市の中央東寄りに位置し、熊本県庁が置かれ、熊本県の行政上の中心地となっています。
公園は、市電の水前寺公園停留場から東北へ約200mの所にあります。拝観料は400円です。
◆正門前の商店街
◆正門
1632年、肥後に入国した細川忠利が当地に水前寺を創建したが廃寺となり、旧境内内に御茶屋を造営したのが庭園の始まりです。細川忠利は、細川忠興の三男、細川藤孝(幽斎)の孫です。細川忠興の妻はあの細川ガラシャ、つまり明智光秀の孫にもなるわけですね。大河ドラマに何回も登場する名だたる顔ぶればかりで、なんとも凄い家系です。
庭園は、中心部の池を海に見立て、東海五十三次の風景を模して造園されたといわれています。阿蘇の伏流水をたたえる回遊式庭園で、1929年(昭和4年)国の名勝・史跡に指定されています。
◆正面広場
夏目漱石は熊本で4年3ヶ月過ごしており、「湧くからに流るるからに春の水」という句を残しています。
◆夏目漱石の句碑
◆正面広場からの景色
池の北岸には出水(いずみ)神社があります。1878年(明治11)年、西南戦争で荒廃した熊本城下の復興を願い創建され、細川藤孝から護久までの歴代藩主と細川ガラシャを奉じています。
◆出水神社
◆五葉松
◆見返り通り
◆富士築山
◆稲荷神社
◆細川忠利公、細川藤孝(幽斎)公銅像
◆石庭
◆能楽殿
◆能楽殿通りからの景色
正面広場の池畔には、細川藤孝が後陽成天皇の弟八条宮智仁に「古今和歌集」の奥義を伝授したとされる「古今伝授の間」があります。
◆古今伝授の間
◆古今伝授の間近くからの景色
エクストールイン熊本銀座通
今日から2泊お世話になります。熊本市の中心部、繁華街ど真ん中に位置し、観光スポット、路面電車、飲食店、コンビニなどへのアクセスが抜群です。
無料の朝食付き、楽天のセールで2泊7,100円で予約できました。部屋はとても綺麗で清潔感があります。シャワールームは広く、他のビジネスホテルに比べると湯舟が大きいのが好印象です。冷蔵庫は備え付けられており、エレベーター前のスペースには湯沸かし器や低反発枕、ハンガーなどが置かれており自由に借りることができます。1Fロビーにはウェルカムドリンクサービスがありました。口コミには、繁華街にあるので窓を開けると飲食店からの食べ物の匂いが気になるというコメントが散見されていましたが、個人的には気になりませんでした。
◆シングルルーム
◆エレベーター前のスペース
◆1Fロビー・ウェルカムドリンクサービス




















































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