4月17日(水)~26日(金)の期間、台湾を旅行してきました。台湾は日本人の海外旅行先ランキングで必ず上位に挙がる人気のある旅行先です。日本から3~4時間で行けてしまう気軽さ、故宮博物院をはじめとする観光スポットの多さ、食事の美味しさなどが要因でしょうか。
2015年に両親を連れて台北を旅行したことがあるのですが、地下鉄(MRT)やバスを利用すると席が埋まっていても現地の若い人は必ず両親に席を譲ってくれたのを印象深く覚えています。台湾の人々が持っている親切心も人気の要因になっているかもしれません。
今回は台北だけでなく高雄、台中にも足を伸ばしてみました。旅行後の感想は、とにかく旅行し易かったというのが第一印象です。ざっと挙げて見ると以下となります。
- 治安が良く身の危険を感じることがありません。夜の外出もOKです。
- 地下鉄(MRT)やバス等の公共交通機関が発達しており運賃も安く大変便利です。
- 現地の人は基本的に親切な人が多く、不快な思いをすることが殆どありません。
- 日本ではおなじみのセブンイレブンやファミリーマート、丸亀製麺などの日系企業が多くあり日本に居る時と同じように生活ができます(これについては海外旅行という観点からはNGという考えもあるかも)。
- 地味な所ではコンセントの形状が同じなので電源の確保が楽です。
勿論、プラス面ばかりではなくマイナス面もあります。唯一挙げるとすれば現地の暑さでしょうか。台湾の北部は亜熱帯、南部は熱帯に属しており、4月はまだ暑さのピークではないのですが、日中は30℃を超える日もあり体力的に大変厳しいものがありました。ガイドブックでも書かれていますが、高雄や台南などの南部は冬に観光するのが良かったのかもしれません。
台湾について
地理
台湾は中国の東南海岸から160kmの西太平洋上にあり、日本列島とフィリピン諸島との間に位置する島です。台湾島はさつまいもの形をしていて南北約395km、東西約144kmに及び、日本の九州本島より少し小さいぐらいです。台湾の人口は約2,300万人、九州が約1,300万人なので人口密度の高い国だと分かります。
歴史
17世紀はじめまでは、オーストロネシア語族に属する複数の民族集団(原住民)が分かれて生活しており台湾をひとまとまりで統治する政権や王朝はありませんでした。16世紀後半ごろから、中国大陸から漢民族が台湾に移入を始めます。現在の台湾は漢民族が98%を占めますが、2%の少数民族が現在も暮らしています。台中の観光スポット日月譚(リューユエタン)周辺には原住民の集落があり、原住民の伝統文化を紹介するテーマパーク「九族文化村」があります。
17世紀から19世紀の300年間はオランダ、明鄭、清という外来政権により台湾は一つのまとまりとして統治されます。台南市にはオランダ時代に建造された安平古堡(アンピングウバオ)、赤崁楼(チィカンロウ)という建造物が残っています。
1894年に勃発した日清戦争で日本は勝利し、台湾は日本の統治下におかれます。日本の植民地時代、鉄道や道路、水道、電気などのインフラ整備が熱心に行われ近代化が図られました。日本語学習を強要するなど植民地政策の負の側面を持ちながらも、台湾に親日家が多いのはこの辺が評価されているからです。
1945年の第2次世界大戦終戦後、連合国に降伏した日本は中華民国に台湾を返還します。中国大陸では蒋介石率いる国民党が毛沢東率いる共産党に敗北して台湾に撤退し国民党の拠点となります。中華民国の統治が実質台湾規模になると、憲法修正などの法整備が進められ民主化されます。現在の台湾は国際社会においては独立した主権国家としては認められていませんが、先進国としてハイテク産業をはじめとして世界経済に大きな影響を及ぼしています。
言語
台湾では中国語(北京語)が公用語として話されており、国内では国語と呼ばれています。中国の公用語である普通語とは細かい相違があります。中国では従来の漢字を簡略化した「簡体字」を使用しているのに対し、台湾では従来の漢字「繁体字」をそのまま使用しています。繁体字は難しい漢字が多く、地名やお店の名前などで筆談するのが大変です(というか実質無理!)。対して簡体字は読んで字のごとく非常に簡単なので、利便性の高さを実感しました。
旅行概要
高雄(台南)からスタートし、台中、台北の順に観光しました。これだけは観光しておきたいスポットは特にないため、ガイドブックを眺めながら主要な観光地を巡りました。普段の旅行では食べ物は重視しないのですが、今回は評判の良いお店に行ったり夜市にも顔を出してみました。
初日から高雄滞在の4日間は母と旅行しました。4日目の高雄最終日、高雄国際空港で母の帰国を見送り、その後は1人で旅行しました。
日程
以下の通り9泊10日のスケジュールを組みました。母が日本へ帰国する4/20(土)の便(BR108)は早朝7時出発のため、4/19(金)は高雄国際空港近くのホテルを利用しました。
| 日時 | 日程 | 宿泊 |
| 4/17(水) | 自宅⇒成田空港、成田空港⇒高雄国際空港(エバー航空) | ホテルライン(樂逸旅居) |
| 4/18(木) | 台南観光 | |
| 4/19(金) | 高雄観光 | ジン ジャン ビジネスホテル(⾦建商務飯店) |
| 4/20(土) | 高雄⇒台中(電車) | チャンスホテル(巧合⼤飯店) |
| 4/21(日) | 台中観光 | |
| 4/22(月) | 日月譚観光 | |
| 4/23(火) | 台中⇒台北(電車) | 台北 H インペリアル(台北⼤亞帝國H) |
| 4/24(水) | 台北観光 | |
| 4/25(木) | 台北観光 | |
| 4/26(金) | 桃園国際空港⇒成田空港(エバー航空) |
準備
航空券
前回の台湾旅行で利用したエバー航空の印象が悪くなかったので今回もお世話になりました。半年前にエバー航空のサイトでネット購入しました。エコノミークラスの場合、往復36,820円です。日本-台湾間はLCC(格安航空券)が複数あるので2万円代から購入することが可能です。タイミングが良ければ1万円の航空券もあるそうです。
| 日時 | 都市/空港 | 便名 | |
| 行き | 4/17 | 成田空港 ⇒ 高雄国際空港 | BR107 |
| 帰り | 4/26 | 台湾桃園国際空港 ⇒ 成田空港 | BR196 |
ホテル
半年前にbooking.comで予約しました。booking.comは、利用者によるクチコミ評価の件数が多く、また精度が良いことから海外旅行では専ら利用しています。今のところノートラブルなのも良い点です。
| 場所 | ホテル名 | 利用した感想 |
| 高雄 |
ホテルライン (樂逸旅居) |
2名利用で1泊2,250台湾ドル(約8,500円)。朝食付き。2Fの共用ラウンジでは軽食や飲み物のサービスがある。MRT美麗島駅から徒歩5分、六合夜市もすぐの距離で利便性が大変良い。スタッフは英語での疎通が可能。 |
| 高雄 |
ジン ジャン ビジネスホテル (⾦建商務飯店) |
2名利用で1泊1,150台湾ドル(約4,400円)。朝食付き。高雄国際空港から徒歩10分。常時ではないが日本語を話せるスタッフがいる。 |
| 台中 |
チャンスホテル (巧合⼤飯店) |
1名利用で1泊1,374台湾ドル(約5,200円)。朝食付き。台鉄台中駅から徒歩5分、バス停留所も近いため利便性が大変良い。常時ではないが日本語を話せるスタッフがいる。 |
| 台北 |
台北 H インペリアル (台北⼤亞帝國H) |
1名利用で1泊1,452台湾ドル(約5,500円)。共用スペースにはパンと飲み物サービスがある。洗濯機と乾燥機が無料で利用可能。台鉄台北駅から徒歩5分と利便性が大変良い。スタッフは英語での疎通が可能。日本語を話せるスタッフが居るようだが遭遇せず。新光三越の隣のビルの一部がホテルとして利用されている。フロントは11Fにあるが、事前に調べておかないと地上をウロウロする羽目になる。 |
高雄~台中、台中~台北の移動について
台鉄(在来線)を利用しました。日本でいうところの新幹線に当たる高速鉄道(高鐵)もあるのですが、急ぐ旅ではなかったので利用しませんでした。自強号や普悠瑪号などの特急列車は全席指定なので事前に乗車券を購入しておくのがオススメです。各駅の窓口や自動券売機のほか、台鉄のサイトからネット予約することも可能です。
| 出発地⇒目的地 | 手段、所要時間 | 備考 |
| 台鉄高雄駅⇒台鉄台中駅 | 自強号、約2時間半(約200km) | 469台湾ドル(約1,800円)。当日にネット予約。高雄駅の窓口で発券。 |
| 台鉄台中駅⇒台鉄台北駅 | 普悠瑪号、約1時間半(約170km) | 375台湾ドル(約1,400円)3日前に台中駅の自動券売機で購入。 |
悠遊カード(悠遊卡・Easy Card)
悠遊卡股份有限公司が発行する非接触型交通系ICカードです。日本でいうところのSuicaみたいなカードのことです。台北、高雄の地下鉄(MRT)や台湾全土の市バスが割引運賃で利用できるほか、セブンイレブンやファミリーマートでの支払いにも使用できます。現地で気づいたのですが、台鉄も利用できました(ただし特急列車を除く)。台湾旅行では必須とされているアイテムですが、実際に使って見るとあまりにも利便性が高くてこれ無しで旅行するのは考えられません。
高雄国際空港到着ロビーのカウンターで購入しました(1枚100台湾ドル)。チャージはMRTの自動券売機やコンビニの窓口でします。以前は高雄MRTの自動券売機ではチャージできなかったようですが問題なくできました。後述する残高や使用履歴を確認できるアプリ(Easy Wallet)と合わせての利用がオススメです。
外貨の調達について
高雄国際空港の両替所を利用しました。当日のレートは3.78円/1台湾ドルです。ネット上では台湾の空港での両替がオススメされており、それに従いました。ATMでのキャッシングを考えてプリペイドカードも携帯しましたが使わずじまいでした。
インターネット環境
私のようなコミュニケーション弱者にとって、インターネット環境はパスポートの次に大事なものです。台湾は先進国なのでインターネット環境に困ることはありませんでした。
プリペイドSIM
高雄国際空港の到着ロビーにあるカウンターで購入しました。今回購入したのは、台湾大手キャリア「台灣大哥大(Taiwan Mobile)」の10日間データ通信量使い放題(4G)のSIMで、500台湾ドル(約1,900円)です。1日当りに換算すると約200円です。日本でWi-Fiをレンタルすると1日当り500円前後はするので(しかも容量制限あり)大変リーズナブルです。ただし、前提条件としてSIMフリーのスマートフォンなどの端末を所持している必要があります。
使用後の感想ですが、4Gなのでレスポンスは非常に良く、田舎の方でも全く問題ありませんでした。使い放題プランだったので暇なときに動画などを観ることもできました。
iTaiwan
「iTaiwan」とは、台湾政府が外国人観光客向けに提供している無料Wi-Fiサービスで、アカウントを登録すると台湾全土に設置されているWi-Fiホットスポットが利用できます。今回は容量無制限のSIMを購入したので、必要性は感じませんでしたが念のため登録しました。
役に立ったアプリ
Google Map
旅行時はいつもお世話になっている定番アプリ、今回も大活躍でした。事前に地図データをダウンロードしておくとオフライン時でも利用可能です。
双鉄時刻表(台湾電車新幹線、航空、バス、公衆自転車、乗り換え、地下鉄)
高鐵や台鉄の時刻表や運賃を検索できます。ネット上で調べることもできますが、これがあると手軽に検索できるので便利です。
台湾公車通(台北/桃園/台中/台南/高雄公車/公路客運)
台湾全土のバスについての運行状況をリアルタイムで得ることができます。乗りたいバスがあと約何分で停留所に到着するのか分かるので、バスの使い勝手が格段に良くなります。
Easy Wallet
悠遊カードの残高や使用履歴が確認できます。これらの情報はMRTにあるチャージ機や自動券売機で確認できるのですが、このアプリを入れておけば、ふと残高が気になった時気軽に確認できるのが魅力です。唯一の欠点は、情報が即時ではなく約1日遅れで更新されることですが、分かった上で使う分にはそれほど気になりませんでした。
海外旅行保険
三井住友海上の海外旅行保険に申し込みました。10日間で4,050円です。海外旅行保険が付帯したクレジットカードを所持していますが、いざというとき本当に役に立つのか不安なので毎回申し込んでいます。
ガイドブック
いつもお世話になっているダイヤモンド社の「地球の歩き方 D10 台湾」を携帯しました。これ一冊で十分ですが、台北や高雄、台南を詳細に扱った以下の書籍もあります。






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