2018年5月8日(火) 3日目前半
トラムでペスト側を一周
今日はまずドナウ川沿いに走っているトラムに乗りに行きます。
ブダペストはドナウ川を挟んで、西岸のブダと東岸ペストから成っています。これらはかつて別々の町だったのですが、1871年に西岸北のオーブタも合わせて合併しブタペストになりました。
このペスト側のドナウ川沿いにトラム2番が運行しており、景観が良いため観光客に人気なんだそうです。また、ホテル前の大環状通り沿いにはトラム4 or 6番が運行しており、これらも利用するとペスト側を一回りできます。
5時半を過ぎると大分明るくなってきたので外出します。
トラム6番に乗り、ホテル前のトラム停留所からマルギット橋のたもとにある停留所「Jászai Mari tér」まで移動します(赤線:約10分)。
◆ホテル前のトラム停留所「Wesselényi utca / Erzsébet körút」
◆停留所「Jászai Mari tér」
◆マルギット橋
◆マルギット橋付近からの眺め
中央に見える尖塔が王宮の丘にあるマーチャーシュ教会です。
少し離れた場所にトラム2番の停留所があります。トラム6番が輸送力を重視した最新式の車両(シーメンス製)だったのに対し、こちらは地元ハンガリーのガンツ社製で一回り小さくレトロなデザイン、周囲の建物ともマッチしています。車両自体は新しいので今でも観光仕様として製造しているのでしょうか?
まだ6時台なので、観光客はおらず通勤目的と思われる地元の方がポツポツと乗り込んできます。しばらくすると女性の運転手が乗り込んできて、トラムが静かに動き出します。
トラムからの景観は素晴らしく、ペテーフィ橋のたもとにある停留所「Boráros tér H」までの約20分間はあっという間でした。ドナウ川沿いには世界遺産を構成する建造物や橋が集中しており、これらを一気に見ることもできました。
◆トラム2番外観
◆国会議事堂
◆ブダ王宮
◆エルジェーベト橋、ゲッレールトの丘
エルジェーベトとはハプスブルク皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の妃エリザベート皇妃のことです。橋の背後にあるのがゲッレールトの丘で、その上にポツンと見えるのが自由の像です。
◆自由橋
◆停留所「Boráros tér H」
◆ブダペスト郊外電車「チェペル線」
◆ペテーフィ橋
再びトラム6番に乗りホテルに戻ります(緑線:約10分)。
Lion’s Lockerで荷物を預ける
ホテルをチェックアウトし、荷物を預けるため「Lion’s Locker」というお店に移動します。
地下鉄駅「Opera」から徒歩で約5分の距離にあります。このお店の特徴は、
- 街の中心地に位置している。
- ユーザ毎にロッカーが割り当てられる。
- 料金は1時間1ユーロ、1日最大5ユーロ。
- ロッカーからの荷物の出し入れが自由。
- Wi-Fi、電源が利用できる。
- カフェを営業している。
が挙げられます。また、スタッフが親切で外国人観光客慣れしているので、コミュニケーションを取るのが楽でした。荷物を預けて身軽にし、ついでに朝食も済ませました。エスプレッソ、パン、チーズ、ソーセージとシンプルな内容です。
王宮の丘
王宮の丘はブダ側にあるブダ王宮、マーチャーシュ教会等の世界遺産を構成する建造物が存在する地域です。また、ドナウ川を一望できる絶好の場所であり大勢の観光客が訪れます。
■王宮の丘への行き方
王宮の丘に行く方法は何通りかありますが、市バス16番を利用するのが簡単です。デアーク・フェレンツ広場に隣接しているホテル「ザ・リッツ・カールトン」の前の道路に停留所があります。
さすが一流ホテル、いい所に建っていますね。
バスは約10分間隔で運行しており、待ち時間はほとんどありません。途中、鎖橋からの景色も楽しめます。
鎖橋を渡り、勾配のある坂道を上がると王宮の丘に到着です。バスは、王宮の丘では3ヵ所の停留所に停まり、終点のセール・カルマン広場に向かいます。今回は一番北にある3番目の停留所「Bécsi kapu tér」で降り、南のブダ王宮を目指して散策します。
◆ウィーン門
王宮の丘の北の出入口であり、1936年にオスマン帝国からの解放250周年を記念して建てられました。何てことのない門なんですが、周辺の地形の起伏と相まって良い景観を形作っています。
◆マーリア・マグドルナ塔
ハンガリー王国がオスマン帝国に占領された16世紀、あらゆる教会がモスクに改装されるなか、最後まで教会として残りました。最終的にはここもモスク化されてしまいます。次いで第2次世界大戦でドイツ軍に破壊され塔だけ残り全体に至ります。
◆三位一体広場
中世ヨーロッパで猛威を振るったペスト(黒死病)の終焉を記念して建てられました。
◆マーチャーシュ教会
正式名称は「聖母マリア聖堂」で、13世紀半ばにベーラ4世によりロマネスク様式で建てられました。14世紀になるとゴシック様式に改築され、15世紀にはマーチャーシュ1世が塔を増築しました。その後、オスマン帝国占領時にはモスクに改装させられ、第2次世界大戦時には大打撃を受けたりとハンガリーの歴史を体現しています。ちなみに、ベーラ4世は、13世紀、モンゴル軍の来襲時に闘いに敗れ逃亡したものの、モンゴル軍退却後に帰還して廃墟と化した王国を再建した人です。教会の名前になっているマーチャーシュ1世は、貴族からハンガリー王になり、中央集権化を進め、軍隊を改革して常備軍を設置し、ハンガリー王国最盛期をもたらした英雄的人物です。
◆聖イシュトヴァーンの騎馬像
聖イシュトバーンはハンガリー建国の父といわれる初代国王です。国内にキリスト教を広めた功績から聖人に列せられました。
◆漁夫の砦
建物自体も特徴があって面白いのですが、ドナウ川と対岸のペスト側を一望できる絶好の場所になっています。階段を上った2Fスペースは有料なんですが、営業時間外は無料で入場できます。ドナウ川の景観の良さは勿論なんですが、王宮の丘に上がってくる曲がりくねった道路や階段等も含めた立体感が何とも表現のしようがない訴求力を持っています。王宮の丘からの景色は本当に素晴らしくて気に入ってしまい、この後の2日間も毎日来てしまいました。
◆漁夫の砦からの眺め
◆シャンドール宮殿
大統領官邸として使用されている建物です。
◆ブダ王宮(国立美術館)
13世紀半ば、モンゴル軍の襲撃に備えベーラ4世が城塞を築いたのが始まりで、以後、増改築が繰り返されました。オスマン帝国や第2次世界大戦時のドイツによる攻撃で破壊されますが、その都度再建されます。現在は国立美術館となっており、中世から現代までのハンガリー美術の集大成が並んでいます。ここは見学する予定だったのですが、他を優先したので行けずじまいでした。
王宮の前からは鎖橋が良く見えます。鎖橋は西岸のブダと東岸のペストを初めて結んだ橋で1849年に完成しました。セーチェーニ・イシュトバーン伯爵の元建設が進められたことから正式名称は「セーチェーニ鎖橋」であり世界遺産になっています。
◆ブダ王宮からの眺め
王宮の前には展望台が2箇所あり、こちらからの景色も最高です。
◆ブダ王宮(展望台)からの眺め
◆ブダ王宮(展望台)からの眺め(南方向)







































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