2024年12月3日(火) 2日目
「Chez La Boulange」で朝食
時差の影響もあり(カンボジアは2時間遅れ)、早朝の5時には目が覚めてしまいました。昨晩、水が出なかったためシャワーが使えなかったのですが、このタイミングでは無事使うことが出来ました。日本にいると当たり前過ぎて気づかないのですが、水が使えることのありがたさを痛感します。
少し作業や調べものをしていると7時半を過ぎたので、外の様子を見がてら朝食にすることにしました。ホテル前の通りは朝から営業しているレストランやカフェがいくつもあるため、今回のように素泊まりでも困ることがありません。
ホテルの話に戻りますが、部屋の前の通路には椅子と机が置いてあり、休憩できるスペースが設けられています。通路からの景観は良く、街の様子が良く見れるので、時間があれば眺めていました。
◆部屋の前の通路
◆シティビュー
この時間帯、昨晩とは打って変わって通りは閑散としていています。朝から営業しているお店もいくつかあり、どれにするか迷ったのですが、ホテルから東に200mほど歩いたところにある、ベーカーリーの「Chez La Boulange」で朝食を頂くことにしました。フランス語と思われるお店の名前、翻訳アプリを通すと「ブーランジュにて」という日本語になりますが、良く分かりませんねw
Googleの口コミ評価が大変高く、フランスで修行したカンボジアの方が作っている本格的なパンを食べることができるようです。
◆お店の外観
カウンターには沢山の種類のパンが並べられており、テイクアウトで買っていく方もチラホラいました。
◆店内の様子
店内は思ったよりも暑く、換気扇の近くに座りました。店内は少しヨーロッパの雰囲気があって良い感じでした。店員さんは親切な方で、対応がとても良かったです。メニューはサンドイッチやハンバーガーなど沢山あったのですが、チキンサンド(4ドル)とアメリカーノ(1.5ドル)を注文しました。聞いていた通り、食べ物の物価は日本と比べても決して安くはありません。ただし、屋台で食べるとかなり安上がりにはなります。
間もなくしてアメリカーノが、そこからしばらくしてチキンサンドも運ばれてきました。初めてのカンボジアのコーヒーとなりましたが、正直言って、まーこんなものかな?という感じでした。不味くはないのですが、酸味と苦みが強くて、アメリカーノとは言え、ブラックで飲むと美味しさを実感できませんでした。ただし、香りは良いです。これはカンボジアのコーヒー全般に言えることで、ベトナムの時もそうだったんですが、ミルクなどを入れると飲みやすくなります。素人なので良く分からないのですが、東南アジアのコーヒー豆特有の特徴のようです。この辺を理解してからは、専らラテを注文していました。チキンサンドの方は、パンは本格的なもので大変食感が良かったです。中身はチキンと何種類かの野菜が入っていたのですが、味付けはかなりあっさりしていました。個人的には気に入りましたが、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。これがフランス仕込みの味なんだろうと勝手に解釈しました。また、お皿には野菜が添えられており、旅行中はついつい不足しがちなので助かります。
◆チキンサンドとアメリカーノ
通りを眺めながら食事を楽しんでいると、托鉢中の僧侶一行が通りかかりました。当たり前のように店員さんが表に出ていき、お金と食べ物を提供していました。写真や動画では見たことがある光景ですが、この目で実際に見たのは初めてなので少し感動しました。プノンペンを歩いていると、僧侶の方々と遭遇することが多く、カンボジアが熱心な仏教国であることを実感します。
◆托鉢
国立博物館
今日は、明日のシェムリアップへの移動に備える予備日のような位置づけなので、軽めの観光で済ませるつもりでした。とはいうものの、見知らぬ土地に着いたばかり、テンションも自然に上がってしまうので、ついつい張り切っちゃうんですよね。
ホテルのロビーで頂いたエスプレッソを飲みながら今日の計画を考えます。今回の旅行は、日程的にかなり余裕があるため、細かい計画は立てず行き当たりばったりで観光するつもりでした。首都プノンペンで外せない観光スポットは概ね以下となります。
- 王宮とシルバーパゴダ
- 国立博物館
- ワットプノン
- セントラル・マーケット
- トゥールスレン虐殺博物館
- キリングフィールド
このうち、上から4つはホテルから徒歩圏にあります。最後の2つはトゥクトゥクを利用する必要がありますし、最初から重苦しい場所には行きたくなかったので、こちらは後半の滞在時に行くつもりでした。昨日の移動の疲れも感じず体調も良かったため、早速出かけることにしました。まずは、プノンペンで一番行きたかった国立博物館から行くことにしました。ホテルからは約400m、徒歩で約5分で到着です。
この博物館の建物はプノンペンで一番美しいと言われている、伝統寺院様式を取り入れた建築となっています。赤と茶色の中間のような独特な色が印象的です。
◆国立博物館-入口付近
入場料は10ドル、日本語のオーディオガイドの貸し出しは停止中のようです。こちらに着いたのは、開館して間もなくの9時半頃だったので、空いていました。
◆博物館入口
博物館は中央の中庭を囲むように回廊となっており、入口から時計回りが順路で、年代順に展示されています。撮影禁止のマークが貼られていますが、スマホによる撮影はOKのようです。
◆案内図
正面玄関を入ると、ひと際目を引くのがガルーダ像です。ヒンドゥー教の神であるヴィシュヌが乗る怪鳥です。多神教のヒンドゥー教の中でも、シヴァ、ブラフマー、ヴィシュヌの3つが中心とされ、それぞれを信仰する集団(派閥)が形成されています。
◆ガルーダ像
ガラスケースの展示を抜けると、博物館の中でも最大の見どころであるプレ・アンコール期の発掘品の数々が展示されています。ネットの解説などを読むと、アンコール・ワットで発掘されたものの中でも、本当に良い物はこちらの博物館に移送されてしまったようです。
◆プレ・アンコール期の展示物
ヒンドゥー三神像は扶南時代(6-7世紀)の最高傑作だそうです。
◆ヒンドゥー三神像
◆ヴィシュヌ神像(6世紀)
カンボジアの起源とも言われる、クメール人により建てられた真臘(しんろう)の時代の代表的な彫刻がドゥルガー像です。ミロのヴィーナスを彷彿とさせる大変美しい造形ですが、それもそのはずで、東洋のヴィーナスという愛称を持つそうです。ドゥルガーはシヴァの神妃です。このフロアの彫刻はいずれも見事で、評判通りの見応えでした。
◆ドゥルガー像(7世紀前半)
◆プレアンコール期の彫刻の数々
次のスペースからはアンコール期の発掘品が続きます。
◆ビーマとドゥルコーダナの戦い(10世紀後半)
◆格闘するハヌマーン(10世紀前半)
◆ジャヤヴァルマン7世像(12世紀後半~13世紀前半)
最後は、アンコール衰亡後の王宮に関するものが展示されていました。
◆アンコール衰亡後
中庭は大変綺麗に手入れがされていました。
◆中庭
独立記念塔
市街地の東側を流れるトレンサップ川を眺めつつ、プノンペンを代表するランドマークである独立記念塔を見に行きました。
◆トンレサップ川(上流側)
トンレサップ湖から流れてくるトンレサップ川は、ここプノンペンでメコン川に合流します。
◆トンレサップ川(下流側)
川沿いには大変立派な遊歩道(リバーフロント)が整備されており、多くの観光客や地元の方々の姿があります。ちなみに、博物館から歩いてくると遊歩道の西側に並行して大通りがあるのですが、大変な交通量で渡るのに一苦労でした。
◆リバーフロント
王宮前にあるロイヤルパレスパーク付近の様子です。この辺りの景観は大変良く、後の投稿で載せますが夜になるとライトアップされ、幻想的な雰囲気となります。
◆リバーフロント-ロイヤルパレスパーク付近
ロイヤルパレスパークにはノロドム・シハモニ国王の写真が入った大きな看板が設置されていました。ネット上の情報によると、これは即位20周年を記念したもののようです。看板の背後に見えるのが、王宮になります。
◆ノロドム・シハモニ国王の看板
◆王宮
王宮とシルバーパゴダの前の通りを南に下ると見えてくるのがワットボトム公園です。プノンペンは都市計画に基づいて造られた都市なので、道路区画が整然としているのが面白い所です。この時間帯、あまり観光客の姿は見かけなかったのですが、この辺りも夜のライトアップで綺麗になるらしいため、夕方の方が人が集まるのかもしれません。
◆ワットボトム公園
◆カンボジア・ベトナム友好の塔
大通り一つを挟んだ先には、東西に伸びる美しい公園が整備されています。Googleマップには「Samdach Hun Sen Park」と書かれています。名前の由来については確定した情報が得られなかったのですが、カンボジアの首相であるフン・セン氏の名前から来ていると思われます。
◆Samdach Hun Sen Park
独立記念塔のある西に向かって歩きます。途中、ノロドム・シハヌーク前国王の像がありました。
◆ノロドム・シハヌーク前国王の像
独立記念塔は、1953年11月9日にカンボジアがフランスの植民地支配から完全に独立したことを記念に建てられました。祖国のために亡くなった兵士たちを祀る慰霊塔にもなっています。シハヌーク通りとノロドム通りが交わるロータリーにそびえたち、プノンペンのランドマークになっています。ロータリーを渡って記念塔の下まで移動している観光客もいたのですが、私はそこまでの気分にはなれず、ここで終了です。
プノンペンには前後合わせて5泊も滞在していたのですが、この辺りについては夜のライトアップを見に来るの失念してしまいました。
◆独立記念塔
ここまでホテルからは距離にして約1.7km、歩いて帰れそうな気もしましたが、少し暑くなっていたこともあり、素直にトゥクトゥクを呼びました。料金は1ドル程度なので、気軽に呼べてしまいます。ベトナムのバイクだと何となく危なくて利用をためらうのですが、トゥクトゥクはその辺の安心感はありますし、その上バイク並みの小回りが利くので大変便利な乗り物なのを実感します。
Meet Friends Restaurantで昼食
ホテルで少し休憩した後、近くにある「Meet Friends Restaurant」で昼食を頂きました。クメール料理が食べられるお店で、Googleマップの口コミ評価が高かったのが選んだ理由です。
お昼には少し遅い時間だったのでお客さんは誰もおらず、女性の店員さんは手持無沙汰で休憩しているような感じでした。店員さんには英語はあまり通じないのですが、外国人観光客慣れしているようで、仕草で営業中みたいなのは分かったので中に入ります。
◆お店の外観
こちらではオススメしてもらった、カンボジアの代表的な料理ロックラックを注文しました(4.5ドル)。ロックラックはカンボジア版サイコロステーキで、ブラックペッパーと甘めのソースが掛かっており、ご飯と目玉焼きが添えられたものがスタンダードです。
カンボジアは胡椒の産地として有名で、南西部で栽培された黒胡椒は世界一美味しい胡椒と呼ばれています。今回頂いた料理にこれが使われているかは分かりませんが、一口食べると胡椒の風味が口の中に広がりました。これが甘めのソースと大変相性が良く、かと言ってきつすぎるわけでもないため、美味しく頂けました。ご飯は東南アジア独特の粘り気の少ないパラパラとしたお米で、こちらはまあまあと言った感じです。
◆ロックラック
ワットプノン
昼食後はホテルの北にあるワットプノンとセントラルマーケットを観光しました。今日は控えめに観光なんて書きましたが、振り返ってみるとそれなりに観光しています。
ホテルからは1.2km程度しかないのですが、途中の道路は歩きずらそうな予感がしたため、トゥクトゥクを利用しました。これは結構当たっていて、徒歩だと横断するのに苦労しそうな交差点がありました。また、街中では地図を確認するなどスマホをいじって注意散漫になっていると、ひったくりの対象になると聞いていたので、カンボジアに慣れていない中でそういったリスクは取りたくないとう思いもありました。
ワットプノンはプノンペンという名前の起源になったとも言われる、市内でも最も歴史あるお寺の一つです。ワットは「お寺」、プノンは「山や丘」の意味があります。合わせると丘の寺という意味で、その名の通りノロドム通り北端の小高い丘にあります。言い伝えによると、14世紀末にペンという信心深い夫人が住んでいたのですが、ある日、川に流れ着いた大きな流木の中に仏像があるのを見つけ、その仏像を祀るために、丘の上に寺を建立したのが始まりと言われています。プノンペンの日本語は「ペン夫人の丘」となるのですが、その語源はここから来ています。
入場料はたったの1ドルと大変良心的です。なお、カンボジア国民の方は無料で入場可能のようです。私の前に並んだヨーロッパ系の方が20ドル紙幣を出して受け取り拒否されていましたw やはり、少額紙幣は必須です。
◆入口付近
本堂に続く階段を登ります。両端のナーガが印象的です。
◆本堂に続く階段
◆本堂
本堂の脇には太鼓がありました。他のお寺で言うところの鐘楼のような位置づけでしょうか?
◆太鼓
靴を脱いで本堂に入ります。本堂の中は、黄金の仏像とそれを取り囲むように沢山の仏像が祀られています。
◆本堂の中
本堂の隣にも仏像が祀られている建物があり、多くの地元の方々がお花や食べ物を供えていました。
◆本堂の隣にある建物
本堂の裏手には大きな白い仏塔が建っていました。これは、クメール王朝最後の国王ポニャー・ヤット(即位1421~1467年)の遺骨が収められています。
◆本堂の裏手にある大きな仏塔
この近くにはペン夫人の像があったらしいのですが、失念しています。
ワットプノンの周辺は公園とて整備されており、地元の方々の憩いの場となっているようです。南側の斜面には時計台もありました。
◆時計台
セントラル・マーケット
ワットプノンからセントラル・マーケットには徒歩で移動してみました。トゥクトゥク使うのが安全なんですけど、何だかんだ街歩きがしたくなるんでよね。一応、むやみにスマホの地図を見ないように背後にも注意を向けながら歩きました。
まだ地理感覚が掴めてない段階ですが、プノンペンの道路は碁盤の目のようになっているので、見た目のゴチャゴチャ感とは裏腹に歩きやすいのが実感です。慣れてくると地図を見なくても、方角だけ掴んでいれば何となく目的地にたどり着けてしまいます。要所要所には歩行者用の信号機も設置されており、まあ、赤信号でも突っ込んでくる車両はいるのですが、そこだけ注意すれば交通量の多い大通りも横断することが可能でした。
◆プレアー・アングー・ヤッカンソー通り
10分ほど歩くとセントラル・マーケットが見えてきました。ドーム型の建物なのですぐ分かります。大変有名な観光場所でもあるため、多くの外国人観光客で賑わっていました。ツアーで回っているお客さんも多いようで、ガイドさんが熱心に話しているのがあちこちから聞こえてきます。
◆セントラル・マーケット
建物に入ると、中央には時計台があり、その回りを宝石・貴金属関係のお店が囲んでいました。正直、この手のものには全く興味がないため、写真だけ撮ってさっさと退散しました。マーケット自体も、何かあまり時間を掛けて見学する気分にもならず、この後、すぐホテルに戻ってしまいました。どうも、時間を掛けて買い物をするという行為自体に慣れていないようですw
◆建物の中


















































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