ベトナム北部・中部の世界遺産を巡る 始めに

4月10日(水)~4月23日(火)の約2週間、ベトナム北部と中部を旅行してきました。世界遺産にもなっている歴史的建築物や美しい景勝地を巡り、美味しいベトナム料理を楽しむことができました。ベトナムというと、人やバイクがごった返したカオスなイメージが先行しますが、都市から少し離れると田園風景が広がり、豊かな自然と変化に富んだ美しい景観が印象に残っています。

結論から言いますと、今回のベトナム旅行は大満足でした。以前の旅行に比べて期待値が高くなかったこともあるのですが、良い意味で期待が裏切られました。特に文化面での多様性に驚きました。中国の影響を強く受けた建築物があったと思えば、フランスの植民地時代に建てられた西洋式の建物があったりと、東洋と西洋が混在した独特の雰囲気はベトナムでしか味わえないと思います。また、日本の影響も残っているホイアンのような都市もあれば、インド化したチャンパ王国の遺跡があったりと、非常に興味深い体験が得られました。

食事については、フォーやブンチャー、春巻きなどのいかにもアジアンテイストな料理だけでなく、バインミーなどのパン文化が発展しており、ピザやパスタ屋さんも多く見かけました。世界第2位のコーヒー生産量を誇るコーヒー大国ベトナムでは、至ところにカフェがありました。コーヒー好きの私にとっては大変ありがたいことで、時間があればカフェで時間を過ごしていました。個人的には、有名チェーン店のハイランズコーヒーがお気に入りです。食事が体に合うか心配だったのですが、ほぼ問題がなかったことも大きいです。

懸念していた高温多湿の気候ですが、暑さのピークが来る前の4月を狙って行ったのですが、北部は比較的過ごしやすかったものの、中部は想像以上に暑くて観光するのが大変でした。中部については、暑さに負けて若干手抜き気味になってしまったため、もう少し観光しやすい時期に再度行ってみたいと感じています。

ベトナムについて

インドシナ半島の東半部、トンキン湾、南シナ海に沿う南北約1600kmの細長いS字型の国土を有しています。最狭部では東西の幅が約50kmしかありません。北は紅河、南はメコン川によってもたらされる肥沃なデルタが広がります。首都はハノイです。ベトナムは北部、中部、南部と大きく3つの地域に分けられ、それぞれに気候や自然条件、歴史的背景が異なるため、地域ごとに文化や考え方などに違いがあります。

ベトナムの歴史を眺めると、中国との関係は切っても切り離せません。紀元前から10世紀半ばに掛けての1000年余りは、中国の王朝に支配された時代でありました。独立を果たした後も、常に中国からの侵略におびえ、緊張・対立関係が続きます。ベトナムの社会、経済、文化、芸術は中国の影響を強く受けながら発展しました。ハノイ、ニンビン、フエは歴代王朝の首都が置かれた場所で、世界遺産になっている歴史的建築物等が残っています。

北の中国からの圧力を受けながらも、中部、南部には勢力を伸ばします。中部には、チャム族らによるチャンパ王国があり、海洋貿易などで栄えていましたが、北部ベトナム王朝の侵攻を受け衰退し滅亡します。

これらは「北属南進」と呼ばれ、ベトナムの歴史は中国との関係、東南アジアとの関係の2つの軸で形成されます。

19世紀になると、ヨーロッパ列強のアジア進出の嵐から逃れることができず、フランスによって植民地化されます。フランスによる支配は第2次世界大戦まで続き、日本軍の進駐・敗戦を経て、ベトナム民主共和国として独立します。独立後も、インドシナ戦争、南北分離、ベトナム戦争と苦難が続き、1976年にようやく南北が統一したベトナム社会主義共和国が成立しました。

概要

ベトナム北部と中部の、世界遺産がある有名な観光地を巡ります。前半は、北部のハノイとニンビンを観光します。ハロン湾や中国との国境近くにあるサパには行っていません。後半は、ベトナム統一鉄道で中部のフエに移動し、ホイアン、ダナンの順に回ります。

vietnam map

都市名 観光名所
ハノイ ホーチミン廟、タンロン遺跡、文廟、ホアンキエム湖
ニンビン 古都ホアル―、バイディン寺院、チャンアン、タムコック
フエ グエン朝王宮、ミンマン帝陵、カイディン帝陵、ティエンム寺
ホイアン ホイアン旧市街
ダナン 五行山

日程

各都市ではゆっくり観光したかったので、1都市2泊~3泊滞在できるように余裕のある日程を組んでいます。

日付 スケジュール 宿泊先
4/10(水) 成田⇒マカオ、マカオ⇒ハノイ(マカオ航空) Hanoi Liliane Hotel and Travel
4/11(木) ハノイ観光
4/12(金) ハノイ観光
4/13(土) ハノイ⇒ニンビン(乗合バス) Center Tam Coc Homestay
4/14(日) ニンビン観光
4/15(月) ニンビン観光
4/16(火) ニンビン⇒フエ(ベトナム統一鉄道) Sunny A Hotel
4/17(水) フエ観光
4/18(木) フエ観光
4/19(金) フエ⇒ホイアン(ツアーバス) Hoi An Vi Khoa Villa
4/20(土) ホイアン観光
4/21(日) ホイアン⇒ダナン Centre Hotel
4/22(月) ダナン⇒マカオ(マカオ航空)
4/23(火) マカオ⇒成田(マカオ航空)

準備

航空券

日本⇔ベトナムの移動はマカオ航空を利用しました(マカオ空港経由)。往復で40,630円です(諸税込み)。マカオ航空はLCCではないのですが、日本⇔ベトナムの直行便を運行しているLCCのベトジェットエアよりも安かったため、こちらを利用させてもらいました。出発日前日にWebチェックインにより座席指定が可能です。機内食や飲み物の提供もあります。運行は結構ルーズで、かなりの頻度で遅延が発生します。また、マカオ空港での乗り継ぎ時間が、往路が1時間、復路が9時間と旅行者に優しくありません。この辺が気にならなければ(許容できれば)、コストパパフォーマンスの高い航空会社です。

都市間の移動

ハノイ⇒ニンビン(約90km)

ハノイ旧市街のホテルから、ニンビンのタムコックのホテルまで送迎してくれる乗合シャトルバスを利用しました。旅行専門サイト「Bookaway」から予約しました(約1,700円)。

ニンビン⇒フエ(約570km)

ベトナム統一鉄道を利用しました。当初、公式ベトナム統一鉄道ページからの予約を試したのですが、クレジットカードの決済が通らず断念しました。結局、旅行専門サイトの「12go」から予約しました(約5,700円)。

フエ⇒ホイアン(約120km)

ハイヴァン峠などの景勝地5ヵ所を巡りながら、フエのホテルからホイアンのホテルまで送迎してくれる観光バスを利用しました。フエで宿泊したホテル経由で申し込みました(300,000ドン≒約1,900円)。

ホイアン⇒ダナン(約30km)

タクシーを利用しました。ホイアンで宿泊したホテル経由で申し込みました(300,000ドン≒約1,900円)。

ホテル

3~2ヶ月前に、booking.comとagodaで予約しました。以前は専らbooking.comを利用していたのですが、agodaはアジア圏のホテルに強いらしいのでこちらも利用してみました。早めに予約をしたので、比較的安くて口コミ評価の高いホテルを予約することができました。いずれのホテルも立地が良く、スタッフも親切でした。設備は値段相応ですが、この辺にあまりこだわりが無ければいずれもオススメできるホテルです。

都市名 ホテル名 概要
ハノイ Hanoi Liliane Hotel and Travel 1泊3,500円(税込み)。ハノイ旧市街にあり、大変良い立地。ビュッフェ形式の朝食は美味しい。スタッフが大変親切。
ニンビン Center Tam Coc Homestay 1泊2,200円(税込み)。タムコック中心にあり、大変良い立地。朝食付き。家族経営の良い雰囲気のホテル。
フエ  Sunny A Hotel 1泊1,700円(税込み)。フエ中心に近く、良い立地。朝食なし。日本語が話せる女性スタッフがおり、何かと便利。
ホイアン Hoi An Vi Khoa Villa 1泊3,000円(税込み)。ホイアン旧市街近くにあり、大変良い立地。朝食なし。スタッフの対応は良い。エレベーターがないのが注意点。
ダナン Centre Hotel 1泊1,600円(税込み)。ダナン中心にあり、良い立地(ビーチからは離れている)。朝食なし。スタッフの対応は良い。

現地ツアーについて

ニンビン、フエ、ホイアンでは観光ツアーを申し込みました。いずれもホテルに到着してから申し込みました。「Klook」などの予約サイトと比較すると、割安で利用できました。

その他

ガイドブック

いつもお世話になっている「地球の歩き方 ベトナム」を持って行きました。ベトナムについては、多くの日本人が旅行していることもあり、ネット上の情報が充実しています。現地では、これらを参照して事足りることが多く、地球の歩き方を参照する場面はありませんでした。本自体、かなりの厚みがありますので、荷物を減らしたい場合は持って行かないのもありだと思います。

travel guide book vietnam1

SIM

後述しますが、ベトナム旅行では配車アプリ「Grab」が必須なので、ネット環境は大変重要です。

往路のフライトの到着時刻が夜間になるため、現地でSIMを買えない可能性を考えて、日本で買ったSIMを持って行きました。「Wise-Sim」というプリペイドSIMで、30日間、7GB利用可能です。amazonで680円で購入しました。

空港到着後、メインで使うスマートフォンにセットしたのですが、上手く開通することができませんでした。後日、サブのスマートフォンにセットしたところ、問題なく開通できたので、機種によって相性があるのかもしれません。

vietnam wise sim

結局、当日は空港でSIMを購入しました(250,000ドン≒約1,500円)。その後、各地で双方の通信状況を確認していたのですが、空港で買ったSIMは大体どこでも使えたのに対し、Wise-Simは都市の中心部から離れると通信不能になるタイミングがありました。Wise-Simは香港の通信会社が発行しているローミングSIMなので、国内通信会社のSIMに比べると通信面ではどうしても劣ります。結論になりますが、SIMは現地の空港で調達するのが良いと実感しました。日本で買ったSIMはあくまで予備として持って行くぐらいのつもりが良いと思います。

両替

ベトナムの通貨単位はドン(VND)で、10,000ドンが約61円です。ベトナム国内では、多くの施設でクレジットカード決済が可能ですが、ホテル以外ではできるだけ現金で支払いました。

両替はハノイ・ノイバイ国際空港の両替所にて行いました。レートは、市内にある両替所と比べても悪くないらしいので、空港で両替してしまうのが良いと思います。

海外旅行保険

高温多湿であるベトナムでは、デング熱、B型肝炎、C型肝炎、狂犬病などの病気にかかるリスクがあります。また交通事情が劣悪であることから、交通事故に巻き込まれるリスクもあります。医療環境、水準は日本に比べて劣るため、いざ治療が必要になった場合、高額の費用が掛かる可能性があり、海外旅行保険の加入は必須です。海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを所持してはいるのですが、安心を買うために毎回申し込んでいます。

役に立ったアプリ

Grab

東南アジアでNo.1の配車アプリです。ベトナムでは公共交通機関があまり発展しておらず、移動手段は専らタクシーとなります。流しのタクシーはかなりの確率でボッタクリに遭います。実際、私も油断して流しのタクシーを使ってしまったのですが、見事にやられましたw

アプリの操作は簡単で、クレジットカード決済によりキャッシュレスで利用ができます。ハノイ、フエ、ダナンで利用しましたが、全く問題ありませんでした。

whatsapp

世界中で使われているメッセージングアプリです。ベトナム国内での普及の度合いは知りませんが、私が利用したホテルや旅行会社の多くで使われていて、連絡のやり取りをするのに便利でした。

Google Map

ベトナムでの地図アプリはGoogle Map一択です。

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