ベトナム北部・中部の世界遺産を巡る6 ニンビンからフエへ、ホテルやレストランについて

ニンビンの観光を以て、ベトナム北部の観光は終了です。4月16日(火)は、ベトナム統一鉄道でベトナム中部のフエに移動しました。フエは19世紀から20世紀にかけてベトナム最後の王朝である阮朝(グエン朝)の都が置かれた場所であり、グエン朝王宮を始めとした多くの歴史的建築物が残っています。旅行の計画段階では、フエの観光が一番の楽しみでした。フエでは体調を崩してしまい、実質1日しか観光できず消化不良に終わりました。レストランやカフェもあまり利用していません。

ベトナム統一鉄道でニンビンからフエへ

ベトナム統一鉄道について

ニンビンからフエの移動手段は、ベトナム統一鉄道かバスとなります。ハノイから国内線を利用する手段もありますが、ハノイに戻るのは気分的に面白くないため選択肢に入れませんでした。今回、1回ぐらいは鉄道を利用したいという思いがありましたので、このタイミングでベトナム統一鉄道を利用しました。

ベトナムは、鉄道の発達が東南アジアの他国に比べても遅れています。ハノイ-ホーチミンの約1,700kmを結ぶ「南北線」が主要な路線で、これが現在「統一鉄道」の名前で呼ばれています。列車の速度は最高でも50km/hと遅く、移動に時間が掛かるため、バスや飛行機などの他の移動手段が選ばれてきました。これにより、経営状況は常に芳しなく、投資不足から路線の老朽化が進んでいます。

ニンビンからフエは約570kmの距離があり、約12時間の旅となります。ちなみに、バスを利用した場合は約11時間の旅程となります。

予約は旅行専門サイトの「12go」で行いました。当初はベトナム統一鉄道のサイトから予約を試したのですが、クレジットカードの決済が上手く行きませんでした。調べてみると、ベトナム国内で発行されたクレジットカード以外では決済できないという情報がありました。ただし、日本で発行したクレジットカードで決済できたという報告もありますので何とも言えません。とにもかくにも私は無理でしたので、大人しく12goで予約を行いました。

以前の投稿でも書いたのですが、一日に運行している便数は多くありません。予約は、便にもよりますが約2ヶ月前から可能です。今回は、8時26分ニンビン出発-20時33分フエ到着の便(SE7)を予約しました。手続きが完了すると、QRコードの付いたチケットがPDF形式で送られて来ます。当日は、これを見せるだけでOKです。料金は、一等寝室クラスで約5,700円です。ちなみにベトナム統一鉄道のサイトで購入すると約4,700円ぐらいのようです。

移動当日

ホテルがあるタムコックからニンビン駅は約6km離れています。前日ホテルにお願いしてタクシーをチャーターしてもらいました。料金は10万ドン(約620円)です。ちなみにGrabでも同じぐらいの料金でした。ニンビンでは、ハノイに比べてGrabでタクシーを捕まえにくいという情報がありましたので、チャーターするのが無難だと思います。

当日は、メインで対応してくれた女性のお父さんが送ってくれました。まあ、家族経営のホテルなので、業者には頼まず家族の誰かが送ってくれるだろうとは予想していましたw お父さんは、言葉は全く通じないのですが親切で気配りが利く方で、3日間細かい所でお世話になりました。

6時半にチェックアウトして、お父さんの自家用車でニンビン駅に向かいます。車に詳しくないのでどこのメーカーとかの情報は分からなかったのですが、内装は豪華でナビも完備されており、なかなか良い車に乗っているなぁと感心しました。

約20分でニンビン駅に到着、お父さんに挨拶をしてお別れしました。

■6:55 ニンビン駅到着

ニンビン駅の外観を撮影するのを失念していたのですが、なかなか立派で綺麗な建物でした。駅前のロータリーも清掃が行き届いているのが印象的でした。駅周辺は、タムコックに比べると商業的な建物は少なく、繁華街特有のゴチャゴチャした感じはなく、閑静な雰囲気でした。

◆ニンビン駅前

ninh binh railway station view

ニンビン駅構内も清掃が行き届いており綺麗でした。無料で利用できるトイレもありました。ミニマートも営業していましたので、こちらで食料や水を調達することも可能です。

少し手違いがあって、予定より1時間早く来てしまったので、何をすることもなくベンチに座って時間を潰します。

◆ニンビン駅構内

ninh binh railway station inside

7時半を過ぎると、徐々に人が増えてきました。大部分は地元のお客さんのようですが、明らかに外国人観光客と分かる姿もありました。8時を過ぎた頃、改札が始まりました。チケットは念のため印刷して持って来たので、これを提示して無事改札が完了です。

ニンビン駅はプラットフォームが少なく、皆同じ列車に乗るのが分かるため、どのプラットフォーム行ったらよいかが一目瞭然なのが良い点です。

◆ニンビン駅プラットフォーム

ninh binh railway station platform

ベトナム統一鉄道は遅延が日常茶飯事と言われていますが、今日はほぼ定刻通りにやって来ました。ちなみに、列車は電化されておらずディーゼル機関車です。

■8:26 SE7到着

◆ホーチミン行きの電車(SE7)

ninh binh railway station train

寝台席は、便や車両によって当たり外れがあると言われていますが、今回利用した車両は比較的新しい物でした。1等寝台席は、上下左右4人用のコンパートメントとなっており、私は下の席を予約しました。ニンビン駅で乗車した時点では、ベトナム人のおばあさんが1人が乗っていただけです。

設備についてですが、こちらは思ったよりも良かったです。USBプラグの差し込み口があるため、電子機器のバッテリー残量を気にする必要がありません。さらに、車内販売は電子化もされており、メニューに記載されているQRコードから注文すれば持って来てもらえるようでした。まあ、実際は皆さん、車内販売のスタッフが通りかかった時に声を掛けて注文していました。

ニンビン駅出発後は、のどかな田舎の風景が続きます。おばあさんは親切そうな感じの方で、言葉は全く通じなかったのですが、ベトナム語の単語だけで何となく会話をしたり、食べ物をもらったりしながら過ごしました。ただ、お腹が減っていない状況にも関わらず、頂いたソーセージを無理して食べた影響もあるのでしょうか、この後悲劇に見舞われます。

◆1等寝台

vietnam railway se7 1st class inside1

vietnam railway se7 1st class inside2

◆車窓からの景観

vietnam railway view1

正確な時間は覚えていないのですが、11時半頃に停車した駅でおばあさんが降車しました。代わりに乗車したのが、若い女性と少し年配の女性の2人です。どちらもベトナムの方だとは思うのですが、若い女性は挨拶しても全く反応が無く、年配の女性はかなり慇懃無礼な感じでした。年配の女性は、上の座席だったらしいのですが、上の登るのが嫌だったらしく、いきなりベトナム語で話しかけてきて、座席を変わってほしいみたいなことを言われました。この女性に対してはとにかく印象が悪くなっていたので、何を言っているか分からない振りをしてその場はやり過ごしました。この後も、大きな声で電話をしたりと、さらに印象が悪くなります。そうこうしているうちに、次の駅で、年配の男性が乗車して満席となりました。

午後になり、ビンという比較的大きな都市を過ぎると、海岸線からお隣のラオスとの国境まで約60kmぐらいの国土が狭いエリアに入ります。この鉄道は基本的には海岸近くを通ると思っていたのですが、このエリアでは国境に近い山側を通りました。これに伴い、鉄道の揺れが段々酷くなります。普段の体調であれば何とか乗り切れたと思うのですが、昨日食べ過ぎてしまったのに加え、今日も朝から不必要に食べ物を口にしてしまったので、人生でもトップ3に入る酷い乗り物酔いをしてしまいました。加えて、お腹の調子も良くなく、午後に入ってから数時間は頻繁にトイレのお世話になります。幸運だったのはトイレが結構綺麗だったこと、あまりトイレを使う人がいなかったことです。この辺りは車窓からの景観も良かったのですが、これらを楽しんでいる余裕はありませんでした。

◆車窓からの景観

vietnam railway view2

■16:50 ドンホイ駅到着

ドンホイ駅では少し長く停車しました。地元の方々はその辺の状況を理解しているようで、列車から降りて売店などで食料などを調達しているようでした。先ほど登場した若い女性も、何やらドンホイのお土産と思われるお菓子を買ってきて私にも分けてくれました。こういう類のことをするタイプではないと思っていたのでビックリしましたがありがたく頂きました。

今回の旅行の計画段階で、寄り道するか迷ったのがドンホイです。こちらは、世界遺産の「フォンニャケバン自然公園」を観光するための最寄り駅になっています。鍾乳洞が素晴らしいとの評判で気になってはいたのですが、今回は見送りました。

◆ドンホイ駅

vietnam railway dong hoi station

■20:40 フエ駅到着

日常的に遅れると言われているこの鉄道ですが、ほぼ定刻通りにフエ駅に到着しました。どうやら、フエ駅はプラットフォームがないようで、車両から直接地面に降りる必要があります。年配の方々は降りるのに苦労していました。一番ビックリしたのは暑さで、北部に比べると気温が一段高く湿度もあって、少し動いただけで汗が出てきます。

◆フエ駅

hue railway station exterior

駅前にはタクシーの営業を掛けてくる人がわんさかいましたが、対応に慣れてきたので全て無視して外に出ます。駅の出口付近だと、ハノイの空港で経験したように、どの車がGrabで呼んだタクシーか見分けがつきにくいため、少し歩いて大きな通りに出てから呼びました。それでも若干手間取ってしまいましたが、何とか見つけることができました。ドライバーさんは若い男性で、親切な感じで良い印象でした。フエ駅からホテルは約2kmで料金は2万ドン(約120円)と大変お安く移動できました。

フエで利用したホテルやレストランについて

Sunny A Hotel

4月16日(火)~18日(木)の3泊、Sunny A Hotelにお世話になりました。フエはフォン川を挟んで、新市街と旧市街に分かれており、ホテルは新市街側、フエ駅から北東に約2kmの場所にあります。多くのホテルやレストラン、カフェの集まってるエリアで、ミニマートも徒歩圏内にありました。このホテルを選んだ理由は、料金が一泊(朝食無し)が約1,700円という安さもあるのですが、一番の要因は口コミ評価が高く、さらに日本語が話せるスタッフがいるという情報が大きいです。ブログやYoutubeでも多くの日本人観光客が利用しているのが散見されます。

ホテルの場所は、通り(Nguyen Tri Phuong St.)から1本細い路地を進んだ場所にあります。夜になっても営業しているお店が多いため明るく、特に危険を感じることはありませんでした。

チェックインで対応してくれたのは、噂の日本語が話せる女性スタッフでした。大変流暢な日本語が話せる方で、対応も親切で好印象でした。確かに、これなら日本人観光客の口コミが良いのも納得です。翌日になりますが、フエの現地ツアーなどの紹介もして頂いたのですが、日本語でやり取りできるので楽でした。

◆ホテル前の路地(翌日の朝に撮影)

sunny a hotel alley

こちらも口コミ通り、建物は大分年季が入っています。ただし、清掃は行き届いており衛生面は全く気になりませんでした。1階のフロントデスクの前には、自転車やバイクが多く停めてあり、これらはレンタルすることが可能です。壁には手書きで書かれた日本語の観光マップも貼られていました。観光マップには参考になる情報が記載されていましたが、これの存在に気づいたのがチェックアウトした後だったので有効活用できず勿体ないことをしました。

◆ホテル1階

sunny a hotel ground floor

◆手書きの観光マップ

sunny a hotel map

今回、スタンダードダブルの部屋を予約しました。1人で利用するには十分な広さです。料金が料金なので、設備については期待していなかったのですが、エアコンは勿論ありましたし、その他、冷蔵庫や湯沸かしポットも利用できました。

◆ベッド

sunny a hotel bed

◆椅子と机

sunny a hotel desk

バスルームの中を撮影するのを忘れてしまったのですが、普通に使う分には特に問題ありません。

◆バスルーム

sunny a hotel bath

PhinHolic Hand-Brew

フエ到着の翌日の朝食で利用したカフェです。ホテルからは近く、一旦表の通り(Nguyen Tri Phuong St.)に出て、別の路地を進んだ先にあります。カフェは建物の2階にあり、1階は別の仕事用の作業スペースになっているため、間違った建物に入ってしまったと勘違いすると思います。一応、路地を入ったすぐのところに注意書きはあったのですが気づきませんでした。私の場合、間違ったと思って一旦お店を出ようとしたところで、タイミング良くスタッフの方が居たので教えてもらいました。

建物の中は落ち着いた雰囲気で居心地が良かったです。朝の時間帯にも関わらず気温は30℃近くあり、空調は効いていなかったため、若干の暑さは感じました。このお店に限らず、フエで利用したお店は大体どこも空調は効いていなかったので、これがフエのスタンダードだと納得しました。エアコン嫌いの私ですが、さすがにこの暑さは厳しい物があります。

◆入口

phinholic-hand-brew

◆カフェの雰囲気

phinholic hand brew inside

phinholic hand brew terrace

先にも書いた通り、ニンビンからフエの移動では酷い乗り物酔いをしたため、昨晩から何も食べていませんでした。今日になっても体調が良くならず、かと言って若干お腹も減ってきたので、パンの類なら口に入れられそうだったので、こちらのカフェを利用させてもらいました。

このお店では、ハンバーガーやトースト、クロワッサンなどのメニューがありましたが、オススメされていたビーフバーガーを注文しました。飲み物については、キャラメルコーヒーやソルトコーヒーが気になったのですが、体調が体調だったので普通のアイスコーヒーにしておきました。料金は、合わせて9万ドン(約570円)です。ビーフバーガーはパンが柔らくて食感が良く、中の具もボリュームがあり食べ応えがありました。完食できるか自信が無かったのですが、スタンダードな味付けだったので問題なく口にできました。コーヒーは、これまでに飲んだベトナムコーヒー特有の苦みは無く、まろやかで飲みやすかったです。

◆朝食

phinholic hand brew breakfast

La Boulangerie Francaise

通り(Nguyen Tri Phuong St.)沿いにあるフランスパンの専門店です。こちらは、フエ到着の翌日のお昼に利用しました。ニンビンからフエへの移動で酷い乗り物酔いをした影響で、午後になっても体調は回復せず、ベトナム料理の類を口にする気分にはならなかったため、こちらのお店を利用しました。

こちらのお店は若い女性が運営しているようで、親切な接客が印象に残っています。お店の中もヨーロッパにあるようなお洒落な雰囲気です。この時間帯は35℃近くになっていましたが、こちらのお店もエアコンは効いておらず、大きなファンが回っているだけでした。

◆入口

la boulangerie francaise exterior

◆建物の中(1階)

la boulangerie francaise inside 1st

◆建物の中(2階)

la boulangerie francaise inside 2nd

バインミーとアイスコーヒーを頂きました。合わせて13.8万ドン(約870円)です。専門店と謳っているだけあって、パンは柔らかくて美味しかったです。具はチーズやトマトなどの軽めのものにしたこともあって、問題なく口にすることができました。

◆バインミーとアイスコーヒー

la boulangerie francaise lunch

Family Home Cafe & Restaurant

フエの観光最終日、ようやく普通に食事ができるようになったので、当初から行きたいと思っていたレストラン「Family Home Cafe & Restaurant」で夕食を頂きました。Sunny A Hotelを利用した方がYoutubeでこちらのお店をオススしていたので気になっていました。場所はホテルからすぐ近くにあります。

昨晩、お店の前を通った時、混雑していたのを見ていたこともあり、少し早めに行きたかったのですが、朝から参加した現地ツアーで大分消耗したことで、ホテルに戻って早々に潰れてしまい気づいたら19時を過ぎていました。今から行くのは少し遅いなぁとは感じたものの、一応お店の様子を見に行ったところ、今日はガラガラでした。

◆入口

family home cafe and restaurant exterior

スタッフの方も休憩中だったようで、奥の方でくつろいでいました。私の姿に気づいて、建物の2階に案内してくれました。ベランダからは外の様子も見えて、雰囲気の良い空間です。対応してくれたのが、今日からこのお店で働き始めたと言っていた年配の女性だったのですが、上手くコミュニケーションを取ることができず、注文するのに手間取りました。

◆建物の中(2階)

family home cafe and restaurant inside

お昼にそれなりの量を食べたのに加え、今度は明日の移動で乗り物酔いしないため、今晩は軽めの食事にしました。野菜が多めの料理を食べたいとリクエストしてオススメされたのが、英語表記名が「Rice Pancake in Hue Style」と書かれた料理です。後から調べたのですが、これはフエのローカルフードのバインセオと呼ばれる料理のようです。日本ではベトナム風お好み焼きと紹介されている料理で、パリパリの米粉の生地で野菜や肉などの具材を包んだものです。

◆バインセオ

family home cafe and restaurant dinner

これに加え、ここ数日、果物を全く口に入れたなかったのでフツールの盛り合わせも注文しました。バナナとスイカ、マンゴ―といった定番の内容でしたが、いずれも美味しく、特にマンゴーは濃厚な甘みで記憶に残っています。料金は合わせて11.3万ドン(710円)とリーズナブルでした。

◆ベトナムコーヒーとフルーツの盛り合わせ

family home cafe and restaurant fruits

こちらのレストランはローカルフードのほか、サンドイッチなどの料理も美味しそうでした。今回、一回しか利用する機会が無かったのが心残りではあります。

 

 

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