ウズベキスタンおっさん一人旅 始めに

9/25(月)~10/8(日)の約2週間、中央アジアのウズベキスタンを旅行してきました。シルクロードの十字路として繁栄したオアシス都市の面影を思う存分堪能し、サマルカンドのレギスタン広場をはじめ魅力的な観光スポット・歴史的建造物を見て回りました。

直近の海外旅行は2019年なので約4年ぶりとなります。2020年に発生したコロナ禍の影響により、この間、海外への移動が制限され海外旅行どころではありませんでした。さすがに4年は長いね。大学に一回入ってから卒業できる長さ。

2023年になるとコロナ禍も大分収束してきて、海外旅行に行く人もチラホラ出てきたのですが、空港でのPCR検査やら何やら手続きが面倒くさそうなので様子を見ていました。2024年に入ると、ほぼほぼコロナ禍前の状況に戻り、高騰していた航空券も下がってきたので、そろそろ行ってみるかと考え始めました。

旅行先の候補はいくつかあったのですが、アジア周辺にしようと考えていました。スペインやポルトガルなどのヨーロッパ諸国も考えていたんですが、プーチン氏がやらかしたおかげで、ヨーロッパ行きのフライトがロシア上空を迂回するようになり、ただでさえ長い所要時間がさらに増えてしまいました。加えて円安の影響により諸々の費用が高くなり、旅行先としての魅力が下がってしまいました。アジアと言えば、中国に一番行きたかったんですけど、コロナ禍の影響で色々面倒になっているので、まあ止めとこうと思いました。そんな中、中央アジア、特にウズベキスタンは元々旅行先の候補に入っていて、何だかんだで後回しにしていたのですが、フライト時間や費用、コロナによる諸々の制限が撤廃されたことなど、条件が整ってきてタイミングとしては今行くしかないかなという流れで決まりました。

ウズベキスタンの旅行については、以前から興味があって調査はしていたのですが、個人旅行は難しいという印象がありました。ロシア語圏なので、ホテルや観光地以外は英語が通じない、公共交通機関がまだまだ整備されておらず、都市間の移動が大変など、これらの理由もあって個人旅行に慣れていなかった私としては二の足を踏んでいたのでした。久しぶりの海外旅行なので、今回はツアーの方が安心かなぁなんて考えていたのですが、4年前に比べて費用が大分掛かるんですよね。まあ費用については許容できるとしても、日程を眺めると、スケジュールは毎日ビッシリで3食食事付き、豪華ホテルと普通なら大変ありがたい内容なんですが、この数年で色々枯れてきたおっさんとしては、ちょっとお腹いっぱいなんですよね。ホテルは豪華じゃなくてもいいし、食事は一日1回か2回で十分だし(それ以上食べるとお腹を壊すw)、観光スポットもそんなに沢山見なくてもええわってなってくるんですよ。同じような名前の施設が並んでいるのを眺めていると、これ絶対途中で飽きるパターンだって分かるんですよね。ということで、色々不安もあったんですが個人旅行する決心をしました。

実際に旅行した感想ですが、懸案だった移動については事前に準備をしておけば難しくなく、「Yandex Go」などの配車アプリも利用することによりすこぶる快適でした。言葉については、ホテルや観光地では英語が通じましたし、現地は欧米からの観光客で溢れており、英語で話す機会が多く、皮肉にも人生で一番英語を話していました。残念ながら、いつも私の英語力が一番下で実力不足を痛感していましたw 食事はちょっと身体に合わなかったんですが、毎日美味しく頂けました。現地では親切な人が多く、不必要なストレスを味わうこともありませんでした。何よりオアシス都市の面影を残すヒヴァやブハラを街歩きしているのが楽しくて、これまでに味わったことのない新鮮な体験ができました。

ウズベキスタンについて

ユーラシア大陸のほぼ中央部に位置する二重内陸国(国境を接する全ての国が内陸国)です。国土の大半を砂漠(キジルクム砂漠)が占め、国内に流れる2つの川、アム川(アムダリア)とシル川(シルダリア)の流域にオアシス都市が点在しています。国名の由来は、住民の大部分を構成するウズベク族に、ペルシャ語で国や土地を意味するスタンをつけたものです。

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現在のウズベキスタンの国土にほぼ重なる、アム川とシル川にはさまれた地域は、古くからイラン系のソグド人が東西貿易に活動していたことから「ソグディアナ」と呼ばれていました。西方のラテン語文献においては「トランスオクシアナ」(「オクサス河の向こう」の意)と呼ばれていました。紀元前6世紀はアケメネス朝ペルシャ帝国に併合されて、帝国を構成する一つの州になりました。アレクサンダー大王がペルシャ帝国を滅ぼすと、ソグディアナにヘレニズム文化が及びます。その後、月氏、クシャン朝、エフタル、突厥、ササーン朝など東西さまざまな勢力がこの地を支配しました。8世紀にイスラム勢力が進出すると、ソグディアナはイスラム教徒により「マー・ワラ・アンナフル」と呼ばれるようになり、イスラム文化の一大中心地になります。

10世紀末からテュルク(トルコ)系民族が北部から侵入し、マー・ワラ・アンナフルのテュルク化が進行します。13世紀になると、モンゴル高原に現れたチンギスハーンにより侵攻を受け、サマルカンドやブハラなどの諸都市は徹底的に破壊されてしまいます。14世紀後半のティムールの時代になると、中央アジアは西アジアと政治的に統合され、かつての繁栄を回復します。ティムールは中央アジア史上屈指の英雄であり、帝国の都であったサマルカンドは高度な文化が花開き、空前の発展をとげます。

ティムール帝国が分裂した後は、ウズベク人により支配され、ブハラ・ハン国、ヒヴァ・ハン国を建国します(後にコーカンド・ハン国も建国される)。19世紀半ばになると、ロシア帝国が進出し3つのハン国をすべて保護国化します。ロシア革命後は、ソビエト連邦の構成国を形成します。1991年、ソビエト連邦から独立しウズベキスタン共和国となり現在に至ります。

概要

ウズベキスタンの主要観光都市を、ヒヴァ⇒ブハラ⇒サマルカンド⇒タシケントの順に回ります。

日程

日本⇔ウズベキスタンの移動はアシアナ航空を利用しました(仁川国際空港経由)。往路の成田発が朝9時なので、成田のホテルに前泊しています。

ヒヴァ、ブハラ、サマルカンドではゆっくり観光したかったのでそれぞれ3泊で予約しています。

日付 日程 宿泊
9/24(日) 自宅⇒成田 ホテルウェルコ成田
9/25(月) 成田⇒仁川、仁川⇒タシケント(アシアナ航空) THE TIME HOTEL
9/26(火) タシケント⇒ヒヴァ(ウズベキスタン航空) Fruzkhan Hotel
9/27(水) ヒヴァ観光
9/28(木) ヒヴァ観光(カラ巡り)
9/29(金) ヒヴァ⇒ブハラ(ウズベキスタン鉄道) サマニブハラ
9/30(土) ブハラ観光
10/1(日) ブハラ観光
10/2(月) ブハラ⇒サマルカンド(ウズベキスタン鉄道) マザフェア ホテル サマルカンド
10/3(火) サマルカンド観光
10/4(水) サマルカンド観光
10/5(木) サマルカンド⇒タシケント(ウズベキスタン鉄道) Musafir Hotel
10/6(金) タシケント観光
10/7(土) タシケント⇒仁川 機内泊
10/8(日) 仁川⇒成田、成田⇒自宅

準備

航空券

日本⇔ウズベキスタンの移動はアシアナ航空を利用しました。約4ヶ月前にアシアナ航空のサイトで購入しました。往復で118,610円です。このうちサーチャージが40,000円でした。一番安いエコノミーのプランで予約しましたが、事前の座席予約が可能でした。

余談ですが、出発日の1ヶ月前に苗字と名前を逆にして予約していたことに気づきます。当日、パスポートと搭乗券の苗字名前が一致していないと搭乗できない可能性が高く、事前に気づいたとしても、航空会社によっては修正するのに費用が掛かったり、そもそも修正できずに予約し直すケースもあるようです。やっちまったなーと思って、慌ててアシアナ航空さんのサポートに電話しましたが、無料で修正してもらえました。気づかずに当日を迎えていたらと思うと冷汗が出ますw

復路の乗り継ぎ時間は45分とこれまでで最短時間でのチャレンジとなります。若干の不安がありましたが、同じ航空会社を利用するから何とかなるだろうという期待と、まあ失敗しても帰りだからいいやという目算もありました。往路も45分の乗り継ぎが可能でしたが、行きでしくじるのは痛いので安全をみて時間に余裕を持たせています。

  出発/到着時刻(現地時間) 空港 便名
行き 9/25(月) 9:00 ~ 11:30 成田 ⇒ 仁川 OZ107
9/25(月)16:35 ~ 20:20 仁川 ⇒ タシケント OZ573
帰り 10/7(土)22:00 ~ 10/8(日)8:15 タシケント ⇒ 仁川 OZ574
10/8(日)9:00 ~ 11:20 仁川 ⇒ 成田 OZ102

都市間の移動

タシケント⇒ヒヴァ(約740km)

タシケントからヒヴァへの移動はウズベキスタン航空を利用しました(約1時間30分)。3ヶ月前にエクスペディアで購入しました(11,940円)。他の移動手段として夜行列車がありますが、費用は約3,000円と安いもの約14時間掛かります。夜行列車による移動はロマンがあって惹かれるものがありましたが、おそらく列車の中で寝れず、寝不足のままヒヴァに到着するのが目に見えていたので飛行機による移動一択でした。バスによる移動もあるようですが調べていません。

ヒヴァ⇒ブハラ(約400km)

ウズベキスタン鉄道(昼間移動の夜行列車)を利用しました(約7時間)。チケットはウズベキスタン鉄道のサイトでネット予約可能で、45日前の日本時間14時から販売されます。2等寝台のチケットを購入しました(約1,900円)。

ウズベキスタン鉄道は運行している便数が少ないため、3月~4月、9月~10月のピークシーズンはあっという間にチケットが売り切れます。ヒヴァ~ブハラ間についていうと、行先によって座席が割り当てられているようで、ブハラ行きは割り当てられている席数が少なくすぐに売り切れてしまいました。

ブハラ⇒サマルカンド(約205km)

ウズベキスタン鉄道を利用しました。この区間は高速列車アフシャラブ号(所要時間約1時間40分)が利用可能で、エコノミー席が約950円です。今回、これとサマルカンド⇒タシケントのチケットについてはウズベキスタン旅行会社さん経由で購入しました。当初はヒヴァ⇒ブハラ間と同様に個人でネット予約するつもりだったんですが、ウズベキスタン鉄道の予約サイトは色々不安定で、一抹の不安を感じたこともあり、ギリギリになって旅行会社さんにお願いすることにしました。この旅行会社さんを経由すると3,000円になってしまうのですが、元が安すぎるということもあり十分許容範囲です。何より現地の情報を把握しているという安心感はお金には換えられません。実際、今回直前になってサマルカンド⇒タシケントの到着駅がタシケント北駅から南駅に変更になりましたが、旅行会社さんからの情報提供で知ることができました。ウズベキスタン旅行会社さんはサマルカンド在住の日本人女性が経営しており、日本語でのやり取りが可能で、レスポンスも迅速でした。

サマルカンド⇒タシケント(約260km)

高速列車アフシャラブ号を利用しました(所要時間約2時間20分)。チケットはウズベキスタン旅行会社さん経由で購入しました(3,000円)。

ホテル

3ヶ月前にbooking.comで予約しました。早めに予約できたので、比較的安くて口コミ評価の良いホテルを予約できました。

都市 ホテル名 概要
タシケント THE TIME HOTEL 1泊(1人)35.36ドル(税込み)。空港から近く、隣にはスーパーがある。ビュッフェ形式の朝食、メニューは多い。エアコン、冷蔵庫、湯沸かしポット有。
ヒヴァ Feruzkhan Hotel 1泊(1人)29.75ドル(税込み)。メドレセを改修した建物で良い雰囲気。メイン通りに面しており立地は最高。ビュッフェ形式の朝食。エアコン有。バス付きのシャワールーム(お湯の出は良くなかった)。
ブハラ サマニブハラ 1泊(1人)30.6ドル(税込み)。ラビハウズのすぐそばにあり、観光に最適な立地。アットホームな雰囲気の建物、部屋は広い。朝食は美味しく、手作りの料理が提供される。エアコン有。
サマルカンド マザフェア ホテル サマルカンド 1泊(1人)31.8ドル(税込み)。レギスタン広場から徒歩5分程度の良い立地。建物が綺麗で部屋は大きい。ビュッフェ形式の朝食、メニューは少な目だが、1品手料理を頂けるのが良い。エアコン有。キッチンで水やお湯が入手可能。
タシケント Musafir Hotel 1泊(1人)36ドル(税込み)。美術館のような内装で、高級感あり。チョルスバザールは徒歩圏(約10分)、地下鉄駅も一応徒歩圏(約15分)。ビュッフェ形式の朝食、メニューは少なめ。湯沸かしポット有。無料の水が入手できる。

その他

ガイドブック

いつもお世話になっている「地球の歩き方 Plat ウズベキスタン」持っていきました。タイトルから分かるように、通常の地球の歩き方とは異なる作りになっています(コンパクト版)。通常版が中央アジア全体をカバーしているのに対し、コンパクト版はウズベキスタン国内のみを扱っています。今回はウズベキスタン国内のみの旅行であること、通常版は2019-20年版が最新と古いこともあり、コンパクト版を持って行ったのですが、これは失敗でした。どちらの本も同程度の厚さですが、通常版の方が圧倒的に情報が細かく、これに比べるとコンパクト版は最低限の内容は書かれていますが、情報量は見劣りします。念のため、通常版の必要部分を電子データにして持って行ったのですが、こちらの方を頻繁に参照していました。

◆地球の歩き方 Plat ウズベキスタン

travel guide book plat uzbekistan

◆地球の歩き方 中央アジア

travel guidebook central aisa

両替

ウズベキスタン国内ではクレジットカード決済ができないホテルやお店が多いようです。日本からドルを現金で持ち込み、タシケント空港の到着ロビーにある両替所でスムに変えました。ホテルではドルで現金払いしました。ATMでドルやスムを調達も可能なので、クレジットカードやデビットカードも所持しておきます。今回ATMから外貨の調達はしなくて済んだのですが、タシケントのバスと地下鉄でタッチ決済対応のカードが使えたので持っていると便利です。

海外旅行保険

ウズベキスタンを個人旅行した人のブログやYoutubeを拝見すると、バスやタクシーの運転は、日本人から見ると大分危ない様です。基本的に海外旅行保険には入っておくのですが、今回は特に必要だと感じたので手続きしておきました。

インターネット環境

タシケント空港の到着ロビーのツーリストインフォメーションでsimを購入しました(約1,200円)。後述しますが、タクシー配車アプリ「Yandex Go」が使えると旅行が大幅に楽になります。

常備薬

ウズベキスタンの食事は大変美味しいのですが、身体に合う合わないがあります。私の場合も漏れなく、お腹を壊しました。正露丸等の常備薬は必須です。

役に立ったアプリ

Yandex Go

タシケント、サマルカンド、ブハラで使えるタクシー配車アプリです。現地では、駅や空港からホテルへの移動は専らタクシーになります。タクシーの利用は、言葉が通じない中で行き先の説明や価格交渉などをする必要があり大変なストレスを伴います。空港や駅周辺では正規でないタクシーも多く、外国人観光客は大抵ぼったくられます。

これらを一挙に解決してしまうのが「Yandex Go」です。英語表記になりますが操作は簡単で、地図上(住所からも可)から行きたい場所を指定してリクエストするだけです。料金も提示されるので、価格交渉する必要もありません。料金も大変良心的なので、これが使えるかどうかでウズベキスタンでの旅行の難易度が一気に変わります。

Yandex Map

ロシア圏ということもあるのでしょうか、Google Mapは情報の精度が悪くあまり使えませんでした。代わりに使ったのが「Yandex Map」です。Google Mapに比べて地図情報が断然新しく、タシケントやサマルカンドではバスや地下鉄の情報も参照できるので便利です。

 

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