秋の徳島旅行4 徳島城跡、眉山公園、南海フェリー、五條新町

2021年11月11日(木) 4日目

徳島城跡(徳島中央公園)

今朝は少し早起きして、徳島駅北側にある「徳島城跡」を散策しました。6時を過ぎると大分明るくなってきたのでホテルを出ます。JR徳島駅前の道路を南東へ数分歩くと、跨線橋があるのでこれを渡るとすぐに徳島城跡です。

◆跨線橋から見たJR徳島駅

tokushima station view from overpass

■6:20 徳島城跡到着

徳島城は、猪山城(渭山城)を前身とし、約60mの渭山(いのやま)の山上に築かれた平山城です。室町幕府の管領や阿波守護などを務めた細川頼之が、この地を「渭津(いつ)」と名付け、中国の渭水(長安を流れる黄河の支流)の織りなす風景に似ていることから、この山を渭山と呼びました。戦国時代になると三好氏、長宗我部氏の支配を経て、豊臣秀吉の四国征伐に勲功のあった蜂須賀家政の居城となりました。家政は秀吉の腹心として有名な蜂須賀正勝(小六)の息子です。明治維新を迎え、1873年に発布された廃城令により大半の建築物が撤去されましたが、日露戦争の戦勝を記念して、城跡の大半を徳島公園として開設しました。現在は徳島中央公園の名前に変わっています。

公園は広く整備が行き届いており、とても良い雰囲気でした。ちょうどラジオ体操が始める時間だったので、これに合わせて年配の方を中心に大勢集まっていたのが印象的です。市民の憩いの場として愛されているのが伺えます。

◆徳島城跡マップ

tokushima castle map

◆下乗橋(子見付橋)

tokushima castle gejo bridge

◆お堀

tokushima castle moat

徳島城の南東にあるのが「鷲の門」です。明治時代の廃条令で徳島城が取り壊された際、鷲の門のみが記念として保存されましたが、1945年の徳島大空襲により焼失してしまいました。現在の鷲の門は1989年に復元したものです。復元された門は立派で見応えあるのですが、できれば当時の物が見たかったです。

◆鷲の門

tokushima castle washinomon

事前に何も調べずに来たので、天守跡や本丸跡に行くには階段を登る必要があることを知りました。上り口は2ヵ所あるのですが、たまたま先に見つけた東坂口から登りました。これが思ったより長く勾配のある階段で朝からいい運動になりました。

◆東坂口

tokushima castle east sakaguchi

ちょうど朝日が昇るタイミングだったので、天守跡から望む景観がとても幻想的でした。

◆天守跡

tokushima castle tenshu

tokushima castle tenshu sunrise

本丸跡は何も残っていませんが、その広さが実感できました。

◆本丸跡

tokushima castle honmaru

tokushima castle honmaru view

帰りは西側の階段から降り、西二の丸跡、西三の丸跡を見て西坂口に出ました。失礼な話、徳島城跡はガイドブックなどでもあまり大きく扱われていないため、10分、20分程度で見れるもっと単純な城址だと思っていたのですが、これほど本格的で大規模だとは予想外でした。良い意味で期待を裏切られたので大満足です。

◆西二の丸跡

tokushima castle west ninomaru

◆西三の丸跡

tokushima castle west sannomaru

西坂口からぐるっと西回りでホテルに戻りました。途中、蒸気機関車が展示されていました。

◆8620形式蒸気機関車

tokushima central park steam locomotive far

tokushima central park steam locomotive near

◆徳島駅西側からの景観

tokushima station view from west

ホテルの朝食について

■7:30 朝食

2Fの朝食会場にて、バイキング形式で朝食を頂きます。和食洋食共にメニューが豊富で、徳島の名産品も提供されていました。竹ちくわなど心惹かれる料理があったのですが、そうなると必然的に和食になってしまうんですよね。今朝はあまりご飯を食べたい気分ではなかったので、結局スクランブルエッグやソーセージなどの定番の洋食メニューで済ませました。

◆朝食

sunroute tokushima breakfast

眉山公園

徳島最後の観光は眉山公園となります。徳島市の緑のシンボルである眉山の山頂一帯に造られた都市公園です。眉山と聞くと、中国の眉山がまず浮かぶんですよね。徳島城跡の渭山といい、中国に繋がりのある言葉が次々と出てくるのが徳島市の面白い所です。

ホテルをチェックアウトして、車を走らせること約30分で眉山公園に到着です。JR徳島駅から眉山の直線距離は1.5kmとそれほどありませんが、車だと眉山の裏側から回り込むように山頂に向かうので移動距離は約8kmになります。ちなみに、眉山の麓(JR徳島駅から徒歩12分)にある阿波踊り会館(山麓駅)からロープウェイで山頂まで行くことも可能です。

■8:50 眉山公園到着

山頂付近は詳しい案内がなく、道路が分岐している場所もあり少し迷ってしまいました。駐車場は2ヵ所あるのですが、先に見つけたのが「お花見広場」近くにある小さめの駐車場です。

◆眉山公園マップ

bizan park map

お花見広場中央に立っているのはモラエス像です。モラエスは1854年にポルトガル生まれの海軍士官・外交官であり、文筆家でした。1889年来日、日本に初めてポルトガル領事館が開設されると在神戸副領事官として赴任、後に総領事となり、1913年まで勤めました。モラエスは神戸在勤中に芸者のおヨネ(本名 福本ヨネ)と暮らし始めますが、ヨネの死後、ヨネの故郷である徳島市に移住しました。徳島の生活は必ずしも楽ではなかったそうです。1929年、徳島市で孤独の内に没します。

◆お花見広場

bizan park cherry blossom viewing

お花見広場には「ガゼボ」と呼ばれる面白い建物がありました。徳島市の姉妹都市サギノー市(アメリカ・ミシガン州)から徳島市制100周年を記念して贈られた洋風あずまやです。

広場には1人年配の方が樹木の手入れをしていました。どうやら地元の方でボランティアで作業をされているようです。広場は本当に綺麗に整備されていたのですが、こういう方々の日々の努力の賜物だったんですね。

◆ガゼボ

bizan park gazebo

◆お花見広場からの景観

bizan park view1

bizan park view2

お花見広場からの景観は勿論良かったんですけど、何かガイドブックで見た写真と微妙に違うなあと疑問に感じたので地図を確認すると、お花見広場からもう少し先に行ったところにもう1ヵ所駐車場があることが分かりました。どうやらこちらがメインの駐車場らしいので、そちらに行くことにしました。

「花のカスケード」の階段を登って展望台に向かいます。季節それぞれの植物が植えられており公園を訪れる人々を優しく迎えてくれます。

◆花のカスケード

bizan park flower cascard steps

◆遊具広場

bizan park play ground

階段を上がるとロープウェイの山頂駅がありました。

◆眉山ロープウェイ 山頂駅

bizan ropeway terminal

展望台広場からは徳島市街、吉野川と紀伊水道が一望できました。ここは夜景も素晴らしいそうです。

◆展望広場からの景観

bizan park view3

bizan park view4

展望広場の端にあるのが「パゴダ平和記念塔」です。1958年に県ビルマ会が、第2次世界大戦で激震地となったビルマ(現在のミャンマー)の戦死者を慰霊するために建てたものです。

◆パゴダ平和記念塔

bizan park pagoda

南海フェリーで和歌山へ

以上で徳島観光は終了となり、これから2日かけて地元に帰ります。往路と同じルートで帰るのは面白くないので、徳島港と和歌山港を結ぶ南海フェリーを利用して紀伊水道を渡り、紀の川沿いに奈良県を通るルートで帰ることにしました。和歌山港行きの便は1日に8便あり、今回は11時発の便を利用します。

■10:00 徳島港到着

車で乗船する場合は、ドライブスルー方式で手続きできました。車での乗船の場合は、2ヶ月前から予約できます。私の場合は1ヶ月前に予約して、名前や電話番号を伝え予約番号を受け取っておきました。

◆ドライブスルー

tokushima port drive through

今回、支払いには「徳島プレミアム交通券」を利用しました。これは、徳島県がコロナ禍の影響により利用者が大きく落ち込んだ公共交通の需要喚起を目的として発行したものです。今回はタイミング良く交通券を購入する機会に恵まれ、10,000円分の交通券を5,000円で購入することができました。

また、徳島観光アプリ「徳島たびプラス」のアプリ画面を提示すると10%の割引となるキャンペーンもやっていたので、これも併用しました。つまり最終的に、11,800円分の運賃を5,820円で済ますことができました。ほぼ半額なので大変お得でした。

◆徳島プレミアム交通券

tokushima premium transportation ticket

手続きを済ました後は、車を指定された位置に停め乗船時刻になるのを待ちます。フェリーターミナルの中を覗いたり、周囲の景色を楽しみます。

◆徳島港

tokushima port terminal exterior

tokushima port inside 1st

tokushima port inside 2nd

tokushima port view1

■10:35 フェリーかつらぎ到着

乗船予定の「フェリーかつらぎ」が到着しました。間近で見るとなかなか迫力があります。フェリーかつらぎは全長108m、旅客定員が427名、最大搭載車両台数は8tトラック換算で39台となかなかの輸送力ですね。就航は1998年ということで、外観からは若干の古さを感じます。フェリー到着後は、和歌山港から乗船した車が下船するのを待ちます。

◆車両乗船口

tokushima port car boarding gate

◆フェリーかつらぎ

tokushima port katsuragi exterior

すべての車両の下船が完了後、時をおかず乗船手続きが始まりました。係員さんに乗船券を提示後、指示に従い正面の乗船口に車を移動します。

◆乗船券

nankai ferry boarding ticket

船内はかなり広く、売店やさまざまな自動販売機が置かれていました。休憩する場所としては、通常の椅子席以外には、横になるのに便利なじゅうたん席、テーブル席やパーティションで区切られたビジネスコーナーがありました。また、先頭の方にはグリーン席があります。船内ではあまり速くありませんがwi-fiが利用できました。

◆椅子席

ferry katsuragi inside chairs seat

◆じゅうたん席

ferry katsuragi inside carpet seat

◆グリーン席(入口)

ferry katsuragi inside green seat

■11:00 徳島港出航

予定通り11時に徳島港を出航しました。展望デッキに上がって、しばらく周囲の景観を楽しみます。徳島は午後から天気が崩れるようなので、いいタイミングで離れることができました。

◆展望デッキからの景観

ferry katsuragi view1

ferry katsuragi view2

ferry katsuragi view3

ferry katsuragi view4

ferry katsuragi view5

昼食は昨日スーパーで購入したパンなどで済ませました。しばらくすると眠くなってしまったので、じゅうたん席の方で少し横になります。

■13:05 和歌山港到着

予定通り13時過ぎに和歌山港に到着しました。

奈良県五條市へ

和歌山港到着後は、今晩宿泊するホテルがある奈良県五條市に向かいます。この時期の和歌山と言えば「みかん」と言うことで、あちこち寄り道しながらお土産に良さそうなみかんを探したのですが、これが思ったより大変でした。

まず立ち寄ったのが、和歌山市内にある「JAわかやま 愛菜てまりっこ しかごなかのしま店」です。和歌山市内には、みかんの直売所らしきものが見つからなかったので、和歌山港近くのJAの直売所なら取り扱っていると思って行ってみました。一応、みかんの販売はしていたのですがビニール袋入りのものばかりで箱入りのものがなく、値段も市場価格とあまり変わりませんでした。

次に向かったのが和歌山市を出て、岩出市を通り過ぎて紀の川市にある「道の駅 青洲の里」です。紀の川市に入ると、至る所がみかん畑ばかりなのでここなら絶対あるだろうと期待していたのですが、何と!全く販売していませんでした。レストランや物産ショップはあったのですが、みかんは対象外なんだそうです。

■14:30 道の駅 青洲の里到着

◆道の駅 青洲の里

michinoeki seshunosato

■15:00 道の駅 紀の川万葉の里到着

最後に寄ったのが同じ紀の川市にある「道の駅 紀の川万葉の里」です。ここでは沢山のみかんが大変お手頃価格で販売していました。いずれも訳あり商品らしいのですが、その辺は気にならないので全く問題ありません。具体的な値段は失念してしまったのですが、一袋(10個入り)100円~200円とありえない安さでした。味見もしてみましたが、市場で売られているみかんと全然変わりません。

道の駅前は公園が整備されており、紀の川の景観を楽しむことができます。何とかみかんを入手できたので再び「京奈和自動車道」を利用して五條市に向かいます。

◆道の駅 紀の川万葉の里

kinokawa manyonosato park

kinokawa river view1

リバーサイドHOTEL

■15:40 ホテル到着

楽天トラベルで和朝食付きのプランで予約したところ、ツインルーム(2名分)で税込み14,200円でした(1名当たり7,100円)。また、ホテル敷地内にある天然温泉「金綱乃湯」が利用できます。

◆外観

riversidehotel nara exterior

建物は古く、昭和の雰囲気を感じさせるものがありますが、清掃は行き届いており清潔感がありました。ツインルームは広く、冷蔵庫や湯沸かし器などの設備も一通り揃っていました。

◆ツインルーム

riversidehotel nara room1

riversidehotel nara room2

五條新町巡り

小休止を挟み、ホテル近くの五條新町を観光しました。五條市は紀州、伊勢、大和を結ぶ5つの街道が集まり、宿場町、商業の街として栄えたところです。江戸から昭和にかけての建築が残り、各時代の様子を見せてくれるのが新町通りです。

◆幻の五新鉄道

goshin railway remains

◆五條新町

gojo-shinmachi

gojo-shinmachi2

◆紀の川

kinokawa view2

◆まちなみ伝承館

gojo shinmachi machinami denshokan

◆しだれ桜

gojo shinmachi weeping cherry tree

◆まちや館

gojo shinmachi machiyayakata

◆郵便受

gojo shinmachi mailbox

新町通りには「一ツ橋餅店」さんという有名なお菓子屋さんがあるのですが営業していませんでした。写真を撮るのも失念しました。

和食レストラン花ふぶき

ホテル1階にある「和食レストラン花ふぶき」で夕食を頂きました。今回利用したプランは夕食付ではないので、通常のメニューから注文しました。和食中心のメニューは多く、いずれも1,000円~2,000円と手ごろな値段設定でした。私はおまかせ定食(1,500円)、母はトンカツ膳(1,200円)を注文しました。我々が行ったときは既に何名かの先客がおり、後からも次々と入ってきたのでスタッフの方は忙しそうだったのが記憶に残っています。おまかせ定食はすき焼きと天ぷらという構成でした。

◆おまかせ定食

riversidehotel dinner omakase

◆トンカツ膳

riversidehotel nara dinner tonkatsuzen

夕食後は天然温泉「金綱乃湯」に行きました。温泉はホテルとは別の建物にあるので、一旦外に出て敷地内の温泉施設の方に移動します。外に出る際は、下駄箱にあるホテルのサンダルを利用したのですが、これが若干サイズが小さく、不慣れな感じで歩いていたので段差のあったところで足を思いっきり挫いてしまいました。結構激しい痛みがあったのですが幸い骨は無事の模様、ただし明日以降歩けるか不安になりました。本当はお風呂に入って患部を温めるのは良くないのですが、ここまで来て温泉に入らないのは勿体ないので意を決して向かいます。

温泉は一般客も利用できる施設となっているため、受付でチェックイン時に受領した「ご宿泊入浴券」を提示する必要があります。”美人の湯”と呼ばれる天然温泉はいかにも源泉という感じのとてもいいお湯でした。ただし、ねん挫した足が心配だったのであまり長湯ができなかったのが残念です。

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